LIFULLが運営する「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」は、「家賃の差額が大きい水回りの条件ランキング」を10月26日に発表した。調査は2022年10月~2023年9月の期間、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の一都三県でLIFULL HOME'Sに掲載された築40年以内、駅徒歩20分以内、15平米以上40平米未満の居住用賃貸物件を対象に行われた。

  • 【キッチン篇】家賃の差額が大きい条件ランキング

LIFULL HOME'Sで設定できるキッチンまわりの条件で、家賃に差が出る条件の1位は「ディスポーザー」となった。ディスポーザーとは、シンクの下に設置できる生ゴミ粉砕機のことで、掃除が楽になり、ニオイも防げるためマンションでは人気の設備。一方で、条件なし家賃相場(70,000円)との差額はなんと月額70,000円で、年間にすると84万円の差異となる。自炊をあまりしない人にとっては除外条件とすることで、家賃を抑えることができるとのこと。

僅差の2位は「食器洗い乾燥機」。共働き夫婦が増える中で食器洗い乾燥機の需要も高まりを見せており、条件なし家賃相場との差額は月額65,000円(年間78万円)となっている。1・2位の「ディスポーザー」「食器洗い乾燥機」は比較的築浅の物件に設置されていることが多いため、家賃相場が高くなっているという。経済産業省資源エネルギー庁が公表している「省エネ性能カタログ2015年夏版」によると食器洗い乾燥機は電気料金がかかるが、水道料金とトータルで考えると1年間で大きな省エネになるため、洗う手間や水道代の削減などを加味しながら住まい探しの条件に入れるかどうかを決定すると良いとのこと。

1・2位から大きく離れ、3位以降は「カウンターキッチン」(差額:18,000円/月)、「ガスコンロ設置済」「コンロ二口以上」(差額:9,000円/月)、「システムキッチン」(差額:7,000円/月)となり、「IHコンロ」「冷蔵庫付き」については条件なしの家賃相場より安くなる結果となった。

  • 【バス・トイレ篇】家賃の差額が大きい条件ランキング

LIFULL HOME'Sで設定できるバス・トイレにまつわる条件で、家賃に差が出る条件の1位となったのは「追焚機能」、続いて「TV付浴室」「洗面所独立」となった。差額は1位の「追焚機能」で月額16,000円と、キッチンまわりの条件と比べると大きな差はないことが分かる。

水道代節約のために入浴時間が異なる夫婦/カップル/家族や入浴時間の長い人にとって「追焚機能」がオススメであるのは言うまでもないが、他にも「お湯の入れ過ぎで、溢れさせる心配がない」「予約ができる」などのメリットもある。また、「TV付浴室」はお風呂タイムをゆっくり楽しみたい人や小さい子どもがいる人にもおすすめだという。「洗面所独立」は収納が充実していたり、浴室の湿気に悩まされることがないなどのメリットがある一方で、その分ほかの居住スペースが狭くなるといったデメリットもあるため、メリデメの両方を把握した上で要・不要を判断すると良いとのこと。