スバルの新型車「レヴォーグ レイバック」が好調なスタートを切ったようだ。先行予約の受け付けが始まった2023年9月7日から約1カ月後にスバルから聞いた話によると、受注台数は月間販売計画の約2倍に達したとのこと。スバルとしては異色(?)の都会派SUVは、ファンに受け入れられているらしい。
レイバックってどんなクルマ?
レイバックはスバルのステーションワゴン「レヴォーグ」のSUVバージョンだ。レヴォーグが持つ「先進安全」「スポーティー」「ワゴン価値」の3つの価値にSUVの自在性をプラスし、さらには上質さまで追求した1台で、スバルのSUVラインアップでは異色の“都会的”なクルマである。スバルとしては「土の香りがしないSUV」を狙ったという。
先進安全装備はステレオカメラに加えて広角単眼カメラを搭載した新世代の「アイサイト」を採用。渋滞時ハンズオフアシストやアクティブレーンチェンジアシストなどが使える高度運転支援システム「アイサイト X」が標準装備で付いてくる。
走りの面では最低地上高200mmを確保したSUVならではの高い走破性と、さまざまなシーンで思いのままに操れる力強くスポーティーな走りを両立したとスバル。実際に運転してみると、静粛性が高くて乗り心地が良好な走りに驚いた次第だ。
パワートレインは1.8Lの水平対向直噴ターボエンジン一択。グレードも「Limited EX」の1種類でわかりやすい。価格は399.3万円。スバルとしては、この内容で「300万円台」という値付けにかなりこだわったのだという。
スバリストはレイバックをどう見る?
スバルが「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」(ジャパンモビリティショー、一般公開日:10月28日~11月5日、会場:東京ビッグサイト)の出展内容を解説した事前オンライン説明会(2023年10月13日開催)では、レイバックの受注状況に関する話題が出た。それによると受注は好調で、台数は月間計画の約2倍に達したとのことだった。月販1,300台の計画となっているから、この時点で2,600台程度の注文が入っていたことになる。
レイバックの正式発表は10月25日だから、その前に予約を入れている人はほとんどが元々のスバルユーザーであるはず。ということは、スバルとしては異色のレイバックがスバルファンに一定程度は受け入れられた、と見ることができるかもしれない。レイバック発表と同時に改良モデルが出るレヴォーグも受注好調とのことだが、受注比率としてはレイバック3:レヴォーグ2の割合で売れているそうだ。
スバルとしては都会派SUVでスバリスト以外の顧客も大いに獲得したいはず。正式発表後のレイバックにどれだけ注文が入るのか、これからが正念場となる。
ちなみに、ジャパンモビリティショーのスバルブースには、ノーマルバージョンと純正アクセサリー装着車の2台のレイバックが展示されている。