マツダは10月25日よりスタートしたジャパンモビリティショー2023にて、コンパクトスポーツのコンセプトカーを初出展した。その名も、「ICONIC SP(アイコニック エスピー)」。
ロードスターのクーペ版にも見えるツルンとしたスタイル。伸びやかで「ザ・FR」を思わせるプロポーションは、マツダらしいデザインだ。昨年、マツダが発表した中期経営計画のなかで披露した「マツダ ビジョン スタディモデル」は白いボディカラーだったが、それをベースにマツダらしい真っ赤なスポーツカーとして登場した。
プレゼンテーションを行ったマツダの毛籠勝弘社長はこのアイコニックSPに関して、「2ロータリーEVシステムを搭載」と明言。先日、MX-30に発電専用エンジンとして搭載、11年ぶりの復活を果たしたロータリーエンジンは1ローターのシステムだったが、スポーツカーに搭載するにあたって出力を向上させる必要があったのだろう。発電力向上に伴い、強力なモーターに電力を供給。スポーツカーらしい走りが楽しめそうだ。
つまり、このアイコニックSPはMX-30 ロータリーEV同様にPHEVモデルで間違いない。重量増を嫌い、バッテリー容量を極力抑え、2ローターで発電したエネルギーでモーターを駆動(おそらく後輪駆動)。いうなれば、シリーズハイブリッド式のPHEVスポーツカー。
なお、このアイコニックSPは外部充電にも対応。再生可能エネルギーでの充電を前提に考えている。さらに、2ローターのロータリーエンジンはカーボンニュートラル(CN)燃料で発電。あくまでもカーボンニュートラルなスポーツカーであることを強調していた。
ただ走りを楽しむスポーツカーだけではない。外部給電にも対応するなど、アウトドアシーンでも活躍する新たなスポーツカー像を提案している。
毛籠社長は、「想像すると、ちょっと楽しくなってきませんか」とコメント。
確かに楽しくなってきた…ぜひ市販化にこぎつけてほしい!
〈文=ドライバーWeb編集部〉