JR東海は24日、在来線運転士の前方確認時の視認性向上や疲労軽減によるさらなる安全性の向上を図るため、高山本線で試行していた保護メガネ(サングラス)の着用が良好であったことを受け、在来線の全線区(12線区)で11月1日から順次導入すると発表した。
高山本線(岐阜~猪谷間)での試行は、2022年12月1日から2023年3月31日まで、信号機の現示の認識等色覚に影響を及ぼさない偏光レンズを使用して検証が行われた。その結果、直射日光・積雪等の反射光による眩しさを軽減することで前方の視認性が向上することや、同じく反射光をカットすることで運転時の疲労を軽減する効果があったという。
保護メガネはオーバーグラス、クリップオンサングラス、フリップアップサングラスといったタイプが用意され、対象者は全線区の在来線運転士約1,300名。11月1日から順次使用開始する。