東京メトロは、東西線の輸送力増強を図るために行う「東西線南砂町駅改良工事」の一環で、南砂町駅の線路・ホーム増設へ向けた線路切替工事を実施するため、2024年5月11~12日の2日間、東西線東陽町~西葛西間を終日運休とすることを発表した。

  • 東京メトロ東西線の東陽町~西葛西間が2日間運休に

現在、前の列車が発車しないとホームに入れず、駅間での停車が発生しているが、工事の最終完成後は前の列車が停車中でも次の列車がホームに入れるようになる。これにより、同一方向の列車が交互に発着することが可能になり、列車遅延の防止やホーム上の安全性向上につながるという。

工事期間中、東西線は東陽町~西葛西間で終日運休するため、東陽町駅と葛西駅で折返し運転を実施する。西葛西~葛西間は同区間で折返し運転を行うことから、葛西駅で乗換えが発生する。運休に伴う運行計画・振替輸送など詳細な内容は、運休予定日の1カ月前をめどに改めて発表する予定。予定日に工事を実施できない場合は5月25~26日に実施するとしている。

  • 東西線南砂町駅改良工事の着手前と完了後イメージ

  • 線路・ホーム増設工事最終完成までに線路切替工事を3回行う

なお、工事の最終完成までに合計3回の線路切替工事を予定しており、来年5月に実施する1回目の工事では、中野方面の線路を南側に切り替え、増設したホームの供用を開始する。工事完了後も第2回工事へ向けた作業を行うため、現在供用中のホームの一部を使用休止する。