――ネタへの取り組み方で昨年と変わったところ、変えたところはありますか?
辻:(今年)東京に移籍したので、ルミネでネタをかけたりしていて、いつもやったらよしもと漫才劇場がほとんどでしたが、コア層ではないお笑い初めての人もいる中で調整できたのかなというのはあります。今、ムゲンダイ(ヨシモト∞ホール)に所属しているんですけど、所属してほんまによかったなと今改めて思います。ムゲンダイに所属してなかったら決勝来れていたかわからないなと。移籍して1年目で勝手が変わったけどうまいこと対応できたのかなと思います。
ケツ:そういう風に景色が変わったり視野が広がったりしたのがよかったのかもしれません。ムゲンダイやルミネで、そんなに面識がなかった先輩に「このネタ面白いね」と言ってもらって励みになったり、すごくありがたかったです。
■『キングオブコント』が軸に「年1のレギュラー番組と言っても(笑)」
――今年の『キングオブコント』は「優勝するぞ」というより「楽しみたい」ということですが、今後コンビとしてどうなっていきたいと考えていますか?
辻:4年も(決勝に)いるので。8年ぐらいおってもおもろいんかなと(笑)。それは茨の道ではあるんですけど、数打ちゃ当たるじゃないですけど、決勝にずっとおるというのが僕の中では面白くなってきています。優勝したら『キングオブコント』もたぶん出なくなって、そこから本格的に考え出すのかもしれないですが、今は毎年のように『キングオブコント』の決勝におるのが目標になっています。
――それぐらい『キングオブコント』が活動の軸に。
辻:もう年1のレギュラー番組と言っても(笑)
ケツ:僕も優勝したあとのことはあまり想像つかないのが正直なところです。毎年『キングオブコント』に向けて劇場でネタをかけてやってきて、今年もなんとかできたと思うし、今は本番を精一杯やらせてもらうという、そこから先はわからないです。
辻:優勝しなくてもコットンみたいにスターになる人もいますし、どの大会でも、優勝してもいいほうに進まない人もいる。だから優勝というより、自分らのいいきっかけになったらいいですね。
――1年に1回決勝の舞台に立つという経験はやはり大きいですか?
辻:決勝に行ったら1年間ファイナリストとして胸を張れるというか、ネタ番組や吉本の営業のチラシでも「『キングオブコント』ファイナリスト』」と言ってくれるので、決勝に行ったら1年飯が食える、まぐろ漁船みたいな(笑)。今年もまぐろ漁船に乗れたなと。後払いの出稼ぎみたいな。だからめっちゃ大事で死活問題ではあります。
ケツ:めっちゃ緊張もするけど本番で人にネタを見てもらえるというのは気持ちいいです。1年の中で『キングオブコント』がハリになっていて、決勝に行ったら褒めてもらえるので、それも気持ちいいです。
辻:忘れられへんっていうのがいいですね。連続で(決勝に)行っている中で行けなかったら、忘れられるんちゃうかという怖さもあります。
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