女優の堀田真由が主演を、俳優の萩原利久が相手役を務めるABCテレビ・テレビ朝日系新ドラマ『たとえあなたを忘れても』(22日スタート 毎週日曜22:00~)の新たなキャストが5日に発表された。

  • 上段左から松井玲奈、森香澄、下段左から丸山智己、須藤理彩、加藤貴子 (C)ABCテレビ

■堀田真由×萩原利久新ドラマ『たとえあなたを忘れても』

ABCテレビが2023年4月に新設した「日曜22:00枠ドラマ」の第3弾は、『神様、もう少しだけ』(98年)でHIVを、『ラスト・フレンズ』(08年)でDVや性同一性障害を題材に取り入れ、苦難の中の純愛を描いてきた脚本家・浅野妙子氏の書き下ろし恋愛ドラマ。夢を失い生活苦に陥ってしまった美璃(堀田)と、記憶を失ってしまう“解離性健忘症”という障害を抱えながらも、キッチンカーを運営し懸命に生きる空(萩原)の恋物語を、神戸ロケの美しい映像で紡いでいく。

■松井玲奈・森香澄ら追加キャストを一挙公開

松井玲奈が演じるのは、ピアノ講師だけでは生活できなくなった美璃がアルバイトを始める携帯ショップの上司・森亜弓。ストレスが多く入れ替わりの激しい職場で新人の育成を任されている亜弓は、美璃たちアルバイトの指導も手加減しない。しかし自分にも後輩にも厳しい亜弓の行動には、実は理由があった。

森香澄が演じるのは、美璃の音大時代の同期でピアニストとして活躍中の衛藤まりあ。切磋琢磨した美璃を、まりあは今でも友人として気にかけているが、道が大きく分かれた2人の関係には、学生時代とは違うぎこちなさも。夢をあきらめた美璃にとって、眩しすぎる存在のまりあ。しかし彼女にも他人には見せない苦悩が。この春、局のアナウンサーを辞してから初のドラマレギュラー出演となる森が、ピアニスト役として本格的なピアノ演奏にも挑戦する。

主要人物たちの父母役たちも発表された。丸山智己が演じるのは、空の父・青木智也。優しい父として家族を支えてきたが、ある出来事がきっかけで青木家に大きな災いをもたらすことになる。須藤理彩が演じるのは、空と同じ記憶障害を抱える茜(畑芽育)の母、宮下光恵。娘の茜から忘れられても、揺らぐことなく一番の味方として茜を支え続ける明るい女性だが、隠していることがあり……。加藤貴子が演じるのは、東京に住む美璃の母・河野ゆかり。美璃の幸せを何より願い、夢を追う娘の背中を無条件に押してきたが、美璃がピアニストになる夢をあきらめてからは、その愛情の大きさゆえ、母娘関係に微妙な距離感が生まれてしまう。

さらに、空をサポートしつつ普段は薬剤師として働く藤川沙菜(岡田結実)の同僚、川井ユカ役には中村里帆、遠山保(風間俊介)が働く病院の院内薬剤師・樋口充役には平井亜門、美璃と同時に携帯ショップで働き始める山内和樹役には南北斗が決定した。

■森亜弓役/松井玲奈 コメント

人生には乗り越えなければならない壁にぶち当たることがあります。作中でも、それぞれが壁と向き合うことになるのですが、どう乗り越えていくのか、ぜひ応援しながら見ていただけたらと思います。私が演じる亜弓は、自分なりの正しさを持っているが故に、正論で人を傷付けてしまう瞬間もある人。カットがかかると「怖い」と言われることもありますが、彼女の別の一面を、真実味を持って演じられたらと思います。

  • 松井玲奈

■衛藤まりあ役/森香澄 コメント

オファーを聞いた時は、うれしい気持ちと私に務まるだろうかという不安な気持ちが入り混じっていました。元々ドラマを見るのが好きで、いつか役を演じてみたいと思っていたのですが、こんなに早く叶うと思っていなかったので本当に感謝しかなかったです。不安もありますが、楽しみながら精一杯演じようと思いました。私自身、小さい頃からピアノを習っていて、ピアニストを目指していた時期もあったので、まりあと重なる部分は多かったです。彼女のいる世界は一見華々しく見えますが、美璃にもまりあにもそれぞれ抱えている思いがあると思います。華やかさを表現しつつ、人間らしい部分も同時に演じられたらと思います。今回、ピアノの練習から役作りを始めたので、私なりのまりあを演じたいです。

  • 森香澄

■青木智也役/丸山智己 コメント

儚くも美しく、とてもピュアなラブストーリーです。ご覧いただいた方にとって、当たり前にやってくる毎日や近くにいてくれる人が少しだけ愛おしく思えるような、そんなドラマになったら幸いです。僕が演じる智也は、空の記憶の中の存在と言いますか、封印された存在。その見え方によって印象も変わってくるのかなと思います。皆が一様に苦しみを抱えている中、彼もまた人知れず苦しんだ人なのかもしれません。その苦しみに寄り添いつつ、素直に演じたいと思います。ぜひご覧ください。

  • 丸山智己

■宮下光恵役/須藤理彩 コメント

記憶を無くしてしまった娘との、まるで日常を取り戻したかのように見える日常会話の中でも、まだ埋まり切っていない距離感や、母親としてただ見守る事しかできないもどかしさや葛藤みたいなものを感じてもらえたらなと思います。美璃と空の恋愛の行方は勿論ですが、家族の愛、友人の愛も沢山詰まったドラマです。「純粋に人を愛するってこんなにも、苦しくて切なくて、美しいものなのかー!」と、胸がときめくひと時になっていただけたらと思います。

  • 須藤理彩

■河野ゆかり役/加藤貴子 コメント

子どもを思うほどに、親を思うほどに、かえってうまくコミュニケーションがとれなくなってしまい、ボタンをかけ違えてしまう親子の愛情に共感してもらえるような母親を演じられたらと、思います。このドラマのたくさんの登場人物に、いっぱいハラハラしたり胸が締め付けられたり、共感して、「誰かを真剣に愛したいな」、「これからも愛し続けたいな」と思っていただけたら幸いです。

  • 加藤貴子