映画『キリエのうた』に出演するアイナ・ジ・エンドと松村北斗、岩井俊二監督が4日に韓国・釜山で開催された「第28回釜山国際映画祭」開幕式に参加。レッドカーペットに登場した。
同作は岩井俊二監督の最新作。時代や社会に翻弄されながら、懸命に生きるキリエ(路花 アイナ・ジ・エンド)、潮見夏彦(松村北斗)、寺石風美(黒木華)、一条逸子(イッコ/真緒里 広瀬すず)、4人の物語を描く。岩井監督がアイナ・ジ・エンドの歌声に出会い、路上ミュージシャン役で初主演に抜擢した。
今回が国際映画祭初参加となるアイナと松村は、約5,000人が集まった会場のなか、ブラックのフォーマルなドレスとスーツ姿で登場。レッドカーペットでは、岩井監督が2人を撮影すると、つられてアイナと松村も互いに撮影をしたり、集まった観客とともに記念撮影をしたりするなど、無邪気に楽しむ姿も見られた。次第に緊張がほぐれた3人は報道陣や観客の声援に笑顔で応え、同作の魅力を世界にアピールした。
コメントは以下の通り。
■アイナ・ジ・エンド
始まる前は少し緊張していましたが、岩井さんと松村さんとレッドカーペットを歩くと少し強くなれた気がして楽しかったですし、たくさんのお客さんが朗らかに受け⼊れてくださったことがとても嬉しいです。海外で上映までしていただけるなんて、夢みたいなことでまだ咀嚼できていないところもあるのですが、楽しんでいただけたらと思います。映画という世界がこんなにも広い空間で愛されているんだなと、ひとつひとつにみなさんが熱量をかけて挑んでいるんだなと今⽇改めて思いました。
■松村北斗
自分が歩くような場所ではないと思っていた国際映画祭に、岩井さんの作品で参加できて、きっと死に際に思い出すであろう光景と機会だったなと感じています。世界の方にどのようにこの作品が伝わっていくのか、ワクワクしながら待っていますし、素敵な届き方をすることを願っています。海外の方に、岩井さんが「大ファンです」と話かけられている姿を見て、さすが岩井さんだなと思いました。
■岩井俊⼆監督
自分の映画のキャリアと同時期に始まった釜山国際映画祭なので、ともに時を経てきた特別な映画祭だと感じています。今までも世界に作品を届けてきましたが、今回は音楽の魅力もあって、いつも以上にこの作品を好きだと言ってくれる方が多いのではと予感しつつ、この作品をたっぷり味わっていただければと思います。今日はソン・ガンホさんとファン・ビンビンさんと握手できました。普段スクリーンのなかでしか会えない彼らの手の温もりを肌で感じることができて嬉しかったです。
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