10月13日にスタートするフジテレビ系ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』(毎週金曜21:00~)で主演を務めるムロツヨシ、共演の平手友梨奈がこのほど、同作の取材に応じ、撮影現場の雰囲気などについて語った。

  • ムロツヨシ、平手友梨奈

人気女優を育てた芸能事務所の元敏腕マネージャー・蔵前勉が、超エリートなのに猪突猛進な性格で空回りしてしまう新人弁護士・天野杏に振り回されながら、パラリーガルとして奮闘する“育成型リーガルエンタテインメント”の同作。蔵前をムロ、天野を平手が演じる。

現場の雰囲気は「非常にいいです」と話すムロ。撮影に入るまでに「監督、プロデューサーと何回かお会いして、打ち合わせというより、いろんな雑談を含めてお話をしたり、衣装のアイデアを出したり、スタートを切るまでに助走を作れたのが良かった。あとは平手さんともじっくりとお話する機会も設けていただいて、最高の初日を迎えることができました」と充実した表情を浮かべると、平手も「すごいあたたかい現場だなと日々感じています」としみじみと語った。

事前の話し合いでは、監督から「僕の勝手なイメージなのですが、フラットなムロさんをしばらくドラマで見られていないので、フラットなムロさんが見たい」と伝えられたそうで、「そういうスタンスのお話があったので、台本を読ませていただいた時に『より自分に近づけるとしたら、このセリフはこういう言い方です』と意見と感想を言わせていただいた」と明かした。

また、平手も「(事前に)何度かディスカッションをさせていただいて、『杏ちゃんだったら、こう言うのではないか』ということをお話させていただきました」といい、「最初にムロさんからも言っていただいたのですが、『意見やアイデアがあれば、たくさん言ってください』と。自分の意見も求めていただいたことがうれしかったです」と目尻を下げた。

同作の制作発表コメントで、「私が持つクールビューティーなるイメージからの垣間見える、茶目っ気、洒落っ気、いろんな“っ気”を引き出せたらうれしい。いや引き出してみせたい、そんな私。そんな私は、平手さんとの芝居も、芝居を通しての会話も、今から楽しみにしてます」と意気込んでいたムロだが、「現時点で、茶目っ気、照れっ気はもう引き出している(笑)」と話す。

そして、「撮影の間に二人の待ち時間があった時に、『今までの撮影で良かった点、もしくは気になる点があったら、教えていただきたいです……』とすごく丁寧に質問してくれて。この世代間の会話って、お互いにすごく怖いと思うんですよ。何がアウトで何がセーフなのか、そもそもそんなもの存在しないのかもしれない中で、だからこそ、そのドキドキ感やギクシャク感がドラマでも出ていたらいいなとは思うんですけど、そうやって踏み込んでくれるのはすごくうれしかったですし、思った以上に早くそこの会話ができた。今度は僕がプラスにしていきたい」と熱く語ったのち、「“そんなすぐに質問してくれるっ気”は想像していなかったので! すみません、記事にするのが難しいと思うんですけど(笑)」と冗談めかした。

ムロの座長ぶりについて聞かれ、平手が「現場の雰囲気がまず違うので、すごく助けられています」と称賛すると、ムロは「ただ声を出してるだけですからね。『よっ!』って」と謙遜しながらも、「天野法律事務所の皆さんであったり、大勢での共演シーンはこれから。また雰囲気も変わってくるかと思いますので、そこから出てくるムロの座長っぷりを早く平手さんに見せたいですね。ウソです。自分でハードル上げただけです」と話した。

今回のドラマは、芸能人のマネージャー、弁護士のパラリーガルという“縁の下の力持ち”が主人公になるが、ムロは「今こうして取材していただいているのですが、役者という職業を選んでから、取材をしていただくまでに15年以上かかっている人間ですので、変な見方をしている部分もあるかもしれない」と前置きしながら、「自分でなんでもできると思っていて、周りに人がいない時期もありましたし、逆に人に頼るようになってから客席にお客さんが集まってきてもらえた歴史もあって」と回想。そして、「自身のマネージャーについて「自分がお酒を飲んだりしている時とかも営業してくれたり、僕のスケジュールを調整してくれたり、本当にありがたいなと思っています」と感謝を述べた。

さらに「ドラマ作りにおいても、プロデューサーの方に企画を立ち上げてもらわないと、僕たちの居場所はないし、脚本の方にセリフを書いてもらわなければ、僕たちが吐く言葉はないですし、演じても撮影してくれる方がいなければ、僕たちは(視聴者の方々に)見てもらえない。そのありがたみを感じながら、わがままのような振る舞いで演技をしなければいけないなと日々思っております」と制作陣への感謝もにじませる。続いて、平手も「私と関わってくださった皆さんに日々感謝していますし、何か恩返しができたらいいなという気持ちでいます」と力強く語った。

そして最後に、視聴者に向けて、ムロは「凸凹であり、ギャップだらけのバディがどうやって一つの物事に取り組み、解決、もしくは終着点に行くのか。今までにあるようなドラマでもあり、今までにないような形で終わっていくところも多々あるかと思いますので、親子で、友だち同士で、カップルで見ていただけたらうれしいです。画面の中でお待ちしております」、平手は「毎週毎週、このコンビの会いたいと思っていただけるような作品になれば、と願っております」とメッセージを送った。

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