JR九州は11日、沖電気工業と日立製作所による協力の下、AIを活用した案内システム「AI駅員」のサービス提供に向けた実証実験を鹿児島本線の小倉駅と香椎駅、長崎本線の佐賀駅と諫早駅で10月2日から実施すると発表した。
利用者のニーズや訪日外国人への多言語案内など、駅の利用者に対するサービス向上を目的に実証実験を実施。AI駅員「七星未来(ななほし みく)」が利用者からの問い合わせ内容を認識し、音声または文字で案内を行う。肉声またはボタン選択で問い合わせを行い、対応するおもな案内内容として、駅構内の案内、経路(乗換)案内、きっぷに関する問い合わせ等を予定している。AI駅員「七星未来」が問い合わせに応えられない場合、駅係員が遠隔案内機能で対応する。
実証実験は10月2日から12月24日まで実施され、期間内の7~19時に利用できる。日本語、英語、韓国語、中国語(簡)に対応し、専用QRコードを読み取ることで、利用者自身のスマートフォンでも案内できるようになる(利用可能エリアには制限がある)。
AI駅員「七星未来」の性格について、「快活で明るく友達が多いが、実は人見知り」「困っている人を放っておけない」「旅のプランはしっかり計画を立てるタイプ」と紹介されている。「旅行が趣味で、よく車窓や駅弁などをSNSでアップしている」とのこと。