おなじみの製品の製造工程を見学したり、歴史を学んだりできる「工場見学」。製品が作られる様子を間近で見るのは、子どもだけでなく大人もワクワクしますよね。

今回は、工場見学ができる施設の中から特におすすめの6つをピックアップしました。見学内容や施設情報も詳しくまとめましたので、夏休みのお出かけにもお役立てください。

1.赤城乳業 本庄千本さくら「5S」工場

まずご紹介するのは、アイスの定番「ガリガリ君」で有名な「赤城乳業」。赤城乳業の工場見学は、埼玉県本庄市にある「本庄千本さくら『5S』工場」で開催されています。こちらの工場では、ガリガリ君などのアイスができるまでの工程が見学できるほか、映像を通してガリガリ君の製造秘話や赤城乳業の歴史を学ぶことができます。

  • 「赤城乳業 本庄千本さくら『5S』工場 」/ 画像は公式サイトより引用

工場の内部はいたるところにガリガリ君のデザインが施されており、子どもたちに大好評。また、製造工場の見学後に案内される「ガリガリ君広場」では、ガリガリ君のオブジェと記念撮影をしたり、お土産コーナーで限定商品を購入したりできます。

ちなみに、「本庄千本さくら『5S』工場」の『5S』とは、「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の頭文字S をとったもの。工場見学では、アイスの製造工程だけでなく、徹底した衛生管理や品質検査の様子なども見られるため、大人も学ぶことの多い充実した内容となっています。

<工場見学概要>

・営業時間: 10~12時/13~15時(月~金のみ)

・住所: 〒367-0212 埼玉県本庄市児玉町児玉850‐10

・アクセス:
 JR八高線児玉駅下車、タクシーで約10分、バスで約10分
 JR高崎線本庄駅下車、タクシーで約20分、バスで約30分
 JR上越新幹線本庄早稲田駅下車、タクシーで約15分
 関越自動車道 本庄児玉ICより約7km(車で約15分)
 ※児玉駅または本庄駅から工場前までバス(朝日バス)が運行

・見学内容: 概要説明、映像鑑賞、アイス製造工程の見学、ガリガリ君広場など

・参加費: 無料

・注意事項: 申し込みはインターネットのみでの予約

・公式サイト:https://www.akagi.com/factory/index.html

2.味の素 川崎工場

調味料や冷凍食品、飲料など、私たちの食卓に欠かせないさまざまな製品を提供している「味の素」。今回ご紹介する「味の素 川崎工場」は、大正3年に創立され、国内にある味の素の工場の中で最も歴史のある工場です。

  • 「味の素 川崎工場」/ 画像は公式サイトより引用

この川崎工場で個人向けに開催されている工場見学は、以下の通りです。

<工場見学型>
・「クノール」スープコース
・「Cook Do」親子コース
・「Cook Do」コース
・「ほんだし」コース
・「味の素」コース

<体験型>
・「味の素」親子おしごと体験イベントコース
・味の素グループうま味体験館1階展示スペース(予約不要)

このうち、「クノール」スープコースは、ゲームや工場見学、フォトスポットでの写真撮影、シアター見学のほか、「クノール」カップスープの試食などを行います。また、「Cook Do」親子コースでは、シアター見学やクイズ・動画による説明、「Cook Do」製造工程見学のほか、キッチンスタジオで調理体験や試食体験もできます。

製品ごとにバラエティー豊富な工場見学が用意されている「味の素 川崎工場」。興味のある製品についてじっくり知ることができそうですね。

<工場見学概要>

・営業時間: 9~16時(月~土)

・住所: 〒210-0801 神奈川県川崎市川崎区鈴木町3番4号

・アクセス: 京浜急行「京急川崎駅」から大師線に乗り「鈴木町駅」で下車、徒歩1分
 ※駐車場は無し

・見学内容: 製造工程見学、シアター見学、調理体験、試食体験など(コースにより内容が異なる)

・参加費: 無料

・注意事項: 中学生以下は保護者同伴、コースにより年齢制限あり

・公式サイト: https://www.ajinomoto.co.jp/kfb/kengaku/kawasaki/calendar.html

3.グリコピアイースト

「グリコピアイースト」は、グリコのおなじみのお菓子「ポッキー」と「プリッツ」の製造工程を見学できる施設です。このうち、「ポッキーストリート」や「プリッツストリート」では、ポッキーやプリッツが作られる様子をガラス越しに見ることができます。原料の混合から仕上げ・包装まで見学可能ですので、見終わった後にはポッキーやプリッツがより身近に感じられそうですね。

  • 「グリコピアイースト」/画像は公式サイトより引用

また、グリコ創業者やチョコレートについての映像の上映や、クイズに挑戦できる「スタジアムホール」、おなじみのゴールインマークと写真撮影ができる「フォトスタジオゾーン」などもあり、充実した内容です。「グリコのおもちゃ」が1,500点も展示された「ミュージアムゾーン」も楽しそう。

さらに、「ジャイアントポッキー」にデコレーション体験ができる「ミニファクトリー(1人500円)」コーナーも用意されています。デコレーションが完成したら持ち帰ることができますので、記念日や大切な人へのプレゼントにもピッタリです。

<工場見学概要>

・営業時間: 開館日の9~16時 ※電話受付時間

・住所: 〒364-0013 埼玉県北本市中丸9丁目55番地

・アクセス:
 【車】圏央道(首都圏中央連絡自動車道) 桶川加納ICより約10分
 【電車】JR北本駅下車(JR新宿駅から約45分、JR湘南新宿ライン高崎線直通)、JR上野駅から約45分(JR高崎線)
 ※駅からはタクシーまたはバス

・見学内容: ポッキー・プリッツの製造工程見学、映像上映、おもちゃ展示、クイズ、フォトスタジオ、デコレーション体験(有料、希望者のみ)

・参加費: 無料(完全予約制)

・注意事項: 見学は事前予約制、インターネット予約にはグリコメンバーズへの登録が必要

・公式サイト: https://www.glico.com/jp/enjoy/experience/glicopia/east/

4.八天堂 広島みはら臨空工場

クリームパンで有名な「八天堂」の広島みはら臨空工場では、VRを使った「八天堂VR工場見学」を開催しています。名前の通り、VRゴーグルを付けて「くりーむパン」の製造工程を360°見渡しながら、疑似見学が楽しめます。そのほかにも、パンの豆知識や昭和8年創業の八天堂の歴史についても学ぶことができ、工場見学の最後には、焼きたてのパンが試食できます。

  • 「八天堂 広島みはら臨空工場」/画像は公式サイトより引用

製造現場を直接見ることはできませんが、工場内へ入る準備をする部屋までは入室でき、保護服や毛髪落下防止のためのネット帽、マスク、手袋などを着用して衛生管理を体験します。

VRを使用しての工場見学は珍しいため、貴重な体験になりそうですね。なお、VRゴーグルの装着が難しい場合は、スクリーンで同じ映像を見ることができます。また、「くりーむパン」のお土産があるのも嬉しいポイントですよ。

<工場見学概要>

・営業時間(工場見学): 9:30~10:30/10:45~11:45/13:00~14:00/14:15~15:15

・住所: 〒729-0416 広島県三原市本郷善入寺用倉山10064‐189

・アクセス: 広島空港から徒歩約7分

・見学内容: VRによる製造現場鑑賞、スクリーン鑑賞、試食など

・参加費: 1,000円(0~6歳無料)

・注意事項: 小麦などアレルギー成分が含まれるパンやクリームを試食するため、アレルギーのある人は事前連絡が必要

・公式サイト: https://hattendo-village.jp/activity/mihararinkufactory/

5.めんたいパーク大洗

「めんたいパーク」は、明太子の老舗「かねふく」が運営する、国内に6ヶ所ある明太子専門のテーマパークです。このうち、「めんたいパーク大洗」は茨城県の大洗にあり、めんたいパークの中でも規模の大きな明太子工場となっています。

  • 「めんたいパーク大洗」/ 画像は公式サイトより引用

めんたいパーク大洗では、明太子の製造工程を見学できるほか、直売店では当日工場でできたばかりの新鮮な明太子を買うことができます。また、明太子の試食コーナーがあるだけでなく、「明太ソフトクリーム」や「鬼盛り! めんたい丼」など明太子グルメが満喫できるフードコーナーなど、その場で明太子を味わえる施設が充実しています。

遊びながら明太子について学べる「明太子ギャラリー」では、子どもから大人まで楽しむことができ、「大人の食べ物」というイメージのある明太子に子どもも興味を持てそう。なお、めんたいパーク大洗の周辺には、「国営ひたち海浜公園」や「竜神大吊橋」などの観光スポットが充実しているため、あわせて訪れるのもいいですね。

<工場見学概要>

・営業時間: 平日9~17時、土日祝日9~18時
 ※当面の間、平日時短営業中
 ※工場稼働時間は9~16時半

・住所: 〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8255-3

・アクセス:
 【電車】鹿島臨海鉄道大洗駅から徒歩20分
 【車】東水戸道路水戸大洗ICから15分

・見学内容: 明太子の製造工程見学、直売店、フードコーナー、明太子ギャラリーなど

・参加費: 無料

・注意事項: 個人の場合は予約不要

・公式サイト: https://mentai-park.com/ooarai/

6.崎陽軒 横浜工場

最後にご紹介するのは、「崎陽軒 横浜工場」。横浜といえば、「シウマイ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。こちらの工場見学では、弁当やシウマイの製造ラインをガラス越しや映像で見られ、駅弁の歴史やシウマイ弁当の秘密も知ることができます。

  • 「崎陽軒 横浜工場」/ 画像は公式サイトより引用

そして見学後には、できたてのシウマイ・シウマイ弁当のおかず・中華菓子の試食も! 製造工程をじっくりと見たあとに食べるシウマイは、より一層おいしく感じられそうですね。

また、崎陽軒 横浜工場内にある「プチミュージアムショップ」では、工場見学の一端を予約なしで体験できます。ここでは、シウマイの製造工程や崎陽軒の歴史など、興味のあることや知りたいことが映像でピンポイントに見られるほか、できたてのシウマイや中華まん、崎陽軒の公式キャラクター・しょう油入れ「ひょうちゃん」のグッズなどが購入可能です。

予約なしで入れるプチミュージアムショップに立ち寄るだけでも、崎陽軒やシウマイについて知り、できたてのシウマイ・中華まんを堪能できるのは嬉しいですね。

<工場見学概要>

・営業時間(工場見学開催時間): 9~10時半/10時半~12時/12時半~14時/14時~15時半

・住所: 〒224-0044 神奈川県横浜市都筑区川向町675番1号

・アクセス:
JR・横浜市営地下鉄「新横浜駅」より、市営バス96系統「川向耕地」行/ 「港北インター」下車(所要時間 約10分+徒歩5分)もしくはタクシーで約8分

JR・横浜市営地下鉄「新羽駅」より、市営バス28系統(ららぽーと横浜 経由)「中山駅北口」行もしくは市営バス41系統「中山駅北口」「川向町折返場」行/「新開橋」下車(所要時間 約7分+徒歩10分)

JR横浜線「小机駅」から徒歩約17分

・見学内容: 製造工程見学、映像上映、概要説明、試食など

・参加費: 無料

・注意事項: 予約は公式サイトから

・公式サイト: https://kiyoken.com/factory/

大人も楽しめる工場見学に出かけてみよう

今回は、おすすめの工場見学を6つ厳選してご紹介しました。どの工場見学も、無料や手ごろな価格ながら、とても充実した内容を体験することができます。身近な製品の歴史や実際に作られる過程を知ると、ますます愛着がわきそうですよね。大人も楽しめる工場見学。この夏は、ぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。