JR東日本横浜支社は24日、鶴見線の新型車両としてE131系を投入し、今冬から順次、営業運転を開始すると発表した。これまで相模線などに投入されたE131系は拡幅車体(車体幅2,950mm)だったが、鶴見線のE131系はストレート車体(車体幅2,778mm)に。3両編成を8編成、計24両を投入する。
E131系の投入により、車内の快適性向上、乗客への情報提供の充実、バリアフリー化の推進を図るとともに、モニタリング技術を活用することで安全性・安定性向上も実現する。鶴見線のE131系は、外観カラーに海をイメージしたスカイブルーを取り入れ、かつて鶴見線で活躍した歴代車両のカラーを車体前面のドットで表現したデザインに。茶色は1959~1996年、黄色は1979年から現在まで運行している車両色だという。
客室内のデザインも外観との統一を図り、座席に青色を用いることで、海沿いを走る路線のさわやかな雰囲気を表現。車内の快適性向上のため、座席幅を拡大(205系の1人あたり約435mmに対し、E131系は1人あたり460mm)するほか、クッション性の高い座席とする。車いす・ベビーカー利用者向けのフリースペースを各車両に設置する。
情報提供の充実を図るため、一部のドア上部に17インチの大型ディスプレイを設置し、運行情報や乗換案内を表示。車内防犯カメラを各車両に設置し、従来の車両では1両あたり1カ所だった非常通報装置も4カ所に増設する。
ワンマン運転に対応した機器として、車体側面にカメラを設置し、乗務員が運転台から利用者の乗降を確認する機能を搭載。モニタリング技術を活用した車両搭載機器や線路設備の状態監視機能により、故障の予兆を把握し、事前に対処することで、さらなる安全性・安定性向上も実現する。主回路機器にSiC(炭化ケイ素)半導体素子を採用し、車両の消費電力を抑制して環境性能の向上を図る。