自身のモットーを尋ねると、「『いつでも逃げていいんだよ』ということぐらいです」と述べ、「逃げ道を作ってあげないと人は頑張れないですし、さぼることは悪いことではなく、休むことも大事だということは常に頭に入れて生きています」と説明。昨年、自分自身と正面から向き合ったことで休む大切さを実感したそうで、「今は休む時間をお仕事以上に大事にするようにしています」と話した。
仕事の楽しさも改めて感じたようで、今は仕事と休みのバランスに気をつけながら活動しているという。
「この仕事がすごく楽しいから続けていますし、家の時間も大事だという発見があったので、家の時間も同じぐらい大事にしていきたいなと。引き締めるところは引き締めて、緩めるところは思いっきり緩めてあげるという切り替えを大事にしています」
心も体も健やかになれたという広瀬だが、以前から趣味の一つとして日々楽しんでいるのがエゴサーチだ。純粋にコメントを楽しみつつ、自分を客観視するのにも役立っているという。
「10代の頃からエゴサーチしています。自分のことは客観視できないので、客観視したいというところから始まって、今ではもう暇があるとエゴサーチしています(笑)。『この髪型似合っている』とか『ああいう服装が似合うんだね』というのは、人から見ないとわからないことなので、そういう情報を得たりもしています」
SNS上ではさまざまな意見が飛び交うが、否定的なコメントも「全然傷つかないです」ときっぱり。「知らない人には強いので(笑)。自分が納得できるような自分磨きをしているから、人に言われても気にならないのかなと思います」と話した。
そして、自分のことを認めてあげようという意識を持つことで、自分のことが少しずつ好きになれてきたという変化も明かしてくれた。
「自分の悪いところは自分が一番わかっているから、自分のことを完全に好きになるのは無理ですが、認めてあげたり受け入れてあげるだけでもだいぶ違うなと。それがいつしか自信に変わったり、『自分のこと好きかも』とプラスなマインドに変わっていくというのを身をもって経験しました」
さらに、「好きな自分やなりたい自分になれるように、毎日ちょっとだけの努力をするだけでいいんです」と続ける広瀬。
「例えば、夜ご飯は炭水化物を食べないとか、お風呂にちゃんと浸かってストレッチをするとか、お酒いつも3杯飲んでいるけど2杯にするとか、そんなんでもいいんです。それができたら自分を褒めてあげる。うぬぼれてあげるんです。自分のいいところを自分で褒めてあげるとすごく気分がよくなって心が強くなれるので」と言い、「少しずつ自分のことを好きになれている気がします」と素敵な笑顔で語ってくれた。
1994年12月11日生まれ、静岡県出身。2008年、ドラマ『ファイブ』でデビュー。近年の主な出演作は、ドラマ『探偵が早すぎる』、『七人の秘書』、『知ってるワイフ』、『ラジエーションハウス』、『恋なんて、本気でやってどうするの?』、Amazonプライム『失恋めし』、映画『AI崩壊』、『地獄の花園』、『七人の秘書 THE MOVIE』など。現在放送中のNHK大河ドラマ『どうする家康』では於愛の方役を演じている。