JR西日本は、2023年7月社長会見にて、京阪神地区の在来線車両への防犯カメラ整備計画について発表した。京阪神地区で運行される特急車両と、大阪環状線の車両323系について、2024年度末までにすべての車両で整備を進めるとしている。
同社の在来線車両に関して、新製車両と既存の特急車両は全車両に防犯カメラを整備する計画としており、京阪神地区で活躍する既存の通勤・近郊形車両についても、比較的利用の少ない短編成中心の線区を除き、全車両への防犯カメラ設置をめざす。今年度末の設置目標は約50%、、6月末時点の進捗率は約33%とのこと。新快速と関空・紀州路快速は今年度末までに全車両で整備完了する予定。2027年度末までに、整備対象とした全車両への整備を完了する予定としている。
在来線の特急車両は、「サンダーバード」など京阪神地区を発着する車両から順次整備し、今年度末約70%の目標に対し、6月末時点の進捗率は約20%に。2024年度末までに、整備対象とした全車両への整備を完了する計画だという。また、2025年4月に大阪・関西万博が開幕することから、大阪環状線・JRゆめ咲線(桜島線)の車両323系も2024年度末までに防犯カメラの整備完了をめざす。
山陽・北陸新幹線における現在の整備率は97%で、ほぼ全車両で防犯カメラを整備したが、残りの車両も整備を進め、今年度末に全車両への整備を完了する予定とのこと。