そして、TBS史上最大規模のロケに挑んだ理由について、「日本のドラマを日本の方にはもちろんですが、海外の人にも楽しんでもらいたい」という思いからだと語る。
「福澤克雄先輩の言葉ですが、アジア圏の中でも世界で評価される作品が多く出てきている中で、日本の伝統的な連続ドラマが力をあるということを海外の人にも知ってもらって楽しんでもらいたい。そして、日本のいろんなところの映像や世界の映像を駆使しながら世界水準を目指したいということでこのようなスケール感となっています」
ただスケールを大きくしたのではなく、本作の題材を表現するためにはこのスケール感が必要だったという。
また、史上最大規模のロケの経験は、本作のみならず、今後のTBSのドラマにも生きてくるという手応えも感じているという。
「これからどんどん日本のドラマが世界でも見られるようになってほしいという中で、こういった経験を日本人のスタッフが経験したというのは今後にもつながっていく試みだったと思います。このドラマだけではなくTBSのほかの作品に散らばっていって波及させていくという願いも込めて、この経験をみんなで共有できているのは大きいと思います」
さらに、視聴者に向けて「108分楽しんでワクワクドキドキしてもらいたいという、ただそれだけです。人それぞれ感じ方は違うと思うので、教訓めいたものというよりは、楽しい108分、あっという間に過ぎ去っていく108分になってくれるといいなと思います」とメッセージを送った。
筆者は事前に第1話を視聴。スーツ姿の堺が広大な砂漠をさまよう映像と写真はすでに公開されているが、同シーンをはじめ、映画のようなスケール感にまず圧倒される。危機に直面している状況にハラハラドキドキさせられ、キャスト陣の熱演によってさらに物語に引き込まれる。
1話だけではまだ多くの謎が残され、続きが早く見たいと思わせられるストーリー。ただ、1話で大きな一区切りにもなっているため、映画を1本見たような満足感も得られた。人物相関図でシルエットになっている謎の1人についてもSNS上で話題を呼んでいるが、1話の終盤に明らかなるのでそこも楽しみにしていてほしい。
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