ダイヤモンド・コンサルティングオフィスは7月5日、「23卒新入社員のハラスメントに関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は5月25日〜6月9日、調査対象は2023年4月に入社した会社員、有効回答は280人。

  • あなたは、「ハラスメント」という言葉を聞いたことがありますか

まず、「ハラスメント」という言葉を聞いた経験を尋ねると、91.2%が「ある」と回答。また、内容までよく理解しているハラスメントについては、「セクハラ」「パワハラ」が9割以上を占めた。

  • あなたが、内容までよく理解しているハラスメントを教えてください

次に、認知が高かった「パワハラ」「セクハラ」について、具体的なシチュエーションを提示し、ハラスメントと感じるかどうかを調査。

「パワハラ」だと感じる状況については、「ミスしたときに、『こんなこともできないなら、小学生からやり直せ!』と怒鳴られた」が65.0%、「仕事ができないことを理由に、今月末で自主退職をしろと指示された」が61.1%で上位2つに入った。しかし、同調査では、前者は繰り返せばパワハラに該当するが、後者はこれだけの内容では直ちにパワハラに該当するとは言えないと指摘している。

  •  職場での「パワハラ」に当てはまると感じるものを全て教えてください

一方、「セクハラ」だと感じる状況については、「体をじろじろと見られた」が58.2%、「上司から2人きりで食事に誘われた」が39.3%でトップ2に。だが同調査では、ともにこれだけでは「セクハラ」には該当しないとし、「パワハラ」「セクハラ」について誤った理解をしている人が多いことが判明した。

  • 職場での「セクハラ」に当てはまると感じるものを全て教えてください

また、仮に自分がハラスメント被害に遭った場合のとるべき対応についても、5割超が「あまり知らない」と回答。さらに勤務先での「ハラスメント」に関する研修についても、約5割が「ない」と答えた。

  • あなたは、もし仮に自分がハラスメント被害に遭った場合、どのような対応をするべきか知っていますか