大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)の第25回「はるかに遠い夢」が2日に放送され、ついに徳川家康の正室・瀬名(築山殿)と嫡男・信康が死に追い込まれた悲劇「築山殿事件」が描かれた。信康役を務めた細田佳央太が本作出演について語った。

  • 信康役の細田佳央太(中央)

奪い合うのではなく与え合う“慈愛の国”を目指すという瀬名(有村架純)と信康の計画は、武田勝頼(眞栄田郷敦)の手で世にさらされ、信長(岡田准一)の耳にも届いてしまう。家康(松本潤)は2人の始末をつけなければ織田と戦になるとわかっていながらも、信長の目をあざむいて妻子を逃がそうとするが、瀬名と信康はすべての責任を負い自害した。

細田のコメントは以下の通り。

■徳川家を守るため、自害を選んだ信康の心境

作品で自分の役が死ぬのは初めてで、“死”に対する考え方をすごく重く受け止めてしまい、信康の死を僕自身が受け入れられるまでに本当に時間がかかりました。戦国時代では、責任をとるために自害するというのは常識の範囲であったし、当たり前だった訳ですが、その時代をぼくは経験していないので、死ぬことに対する苦しさはすごく感じました。出来れば、信康に最後まで生き抜いて欲しかったです、そのくらい素敵な子だと思っていたので。

■父・家康、母・瀬名から学んだこと

間違いなくお世話になったし、ありがとうございますの言葉では伝えきれないほどの感謝の気持ちがあります。お二人からそれぞれ違うことを学べたのが個人的にはすごく大きかったです。
父上(家康/松本潤)は、現場での立ち振る舞いが勉強になったというのはまず第一ですけれど、やはり視野がすごく広い方ですし、じっくり見て導いて下さる姿勢に一番感動しました。さんざん甘えてきたので、本当に感謝しかないです。母上(瀬名/有村架純)は、僕自身がネガティブ思考なので、精神的な面ですごく助けてもらいました。
お二人だからこそ、僕はバランスよく、伸び伸びできたんだなと改めて思います。
大河を通して、信康という人がいたんだと気づいて下さることが、きっと信康の救いにもなると思いますし、瀬名さんや信康についても、“こういう描き方もあるんだ”と受け入れてもらえたら本当にうれしいです。(信康の最期まで)ご覧くださり、ありがとうございました。

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