映画『ハリー・ポッター』や『ファンタスティック・ビースト』シリーズの制作の裏側を体験できる屋内施設「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 - メイキング・オブ・ハリー・ポッター」が16日、東京都練馬区のとしまえん跡地に開業した。オープニング・セレモニーには女優の浜辺美波らが駆けつけ、同施設のスタートを祝した。
10歳で『ハリー・ポッター』シリーズに出会い、大ファンになったという浜辺。「当時は引っ込み思案だった私にとって最大の友でした。物語に触れる度に自分が行き着けないような魔法の物語に連れて行ってくれた。そのとき、ちょうどこの仕事を始めたときだったのですが、ハリー・ポッターが勇気を分け与えてくれた。ここまでお仕事を続けてこられたのは、この物語があってくれたとおかげだと言っても過言ではないと思う」と感謝した。
オープン前、一足先に施設を巡ったといい、「胸が震えるような感動を何度も感じさせていただいた」と感激した様子。「この場にファンという立場で立たせていただくのは大変恐縮ではありますが、オープンを胸に焼き付けたい。オープンしてからも何度も足を運んで、思い出を作りたい」と声を弾ませた。
きのう15日に行われたレッドカーペットイベントに続いて登場したドラコ・マルフォイ役のトム・フェルトンは「この場にいることができて光栄だ。ディテールが素晴らしい施設が完成してとてもうれしい」と笑顔を浮かべ、「ほかのキャストも日本のファンがずっと作品を応援してくれて感謝している。ホグワーツの2つめのホームに東京ほど相応しい場所はない。自分も、何度も東京の大広間を訪れたいと思っている」とあいさつした。
イベントにはダニエル・ラドクリフが演じた主人公ハリー・ポッターの日本語版吹き替えを担当した声優の小野賢章、小池百合子東京都知事、前川燿男練馬区長、ワーナー・ブラザースの関係者ら、そして練馬区の幼稚園に通う子どもたちも参加。
テープカットでは全員が魔法の杖を持ち、開錠の呪文となる「アロホモラ」を唱えた。カットされた瞬間、銀テープも派手に飛び、驚いた表情を見せた浜辺だったが、最後は満面の笑みで拍手を送った。
同施設は、映画に携わったイギリスのクリエイターたちがオリジナルの手法と技術で制作した数々のセットや小道具、衣装を楽しみながら、映画の世界に入り込んだかのような体験ができる。ハリー・ポッターの屋内型施設として世界最大の規模となる。入場は事前予約制。