秋田内陸縦貫鉄道は13日、列車体系の見直しと接続改善を目的とした時刻改正を2023年7月22日に実施すると発表した。上り快速列車1本を普通列車に変更するほか、普通列車の鷹巣駅・角館駅の時刻を見直し、JR線との接続改善を図るとしている。

  • 秋田内陸縦貫鉄道が7月22日に時刻改正を実施(写真は急行「もりよし」)

同社は現在、急行「もりよし」(鷹巣~角館間で上下各1本、阿仁合~角館間で下り1本を運転)の他に快速列車も設定し、早朝に阿仁合発角館行の下り1本、朝および日中時間帯に角館発鷹巣行の上り2本を運転している。このうち日中時間帯の上り快速列車1本について、時刻改正にともない各駅に停車する普通列車に変更し、「角館駅口の利便性を改善」するとのこと。時刻も現行の角館駅15時33分発・鷹巣駅17時48分着(途中の西明寺駅、松葉駅、上桧木内駅、阿仁マタギ駅、比立内駅、阿仁合駅から先の各駅に停車)から、7月22日以降は角館駅15時33分発・鷹巣駅18時15分着(途中の各駅に停車)に変更され、鷹巣駅の到着時刻が27分繰下げとなる。

普通列車も時刻が見直しに。上りは現行の角館駅16時50分発・鷹巣駅19時31分着の普通列車について、角館駅の発車時刻を繰り下げ、同駅17時17分発に変更。JR角館駅に17時11分に到着する上り普通列車(盛岡行)から乗換え可能とする。現行の角館駅18時30分発・鷹巣駅20時49分着の普通列車も、角館駅の発車時刻を繰り下げ、同駅18時49分発に変更。秋田新幹線の上り「こまち42号」(東京行)・下り「こまち31号」(秋田行)に加え、JR角館駅に18時42分に到着する下り普通列車(大曲行)からも乗り換えられるようにする。

下りは現行の鷹巣駅16時28分発・角館駅19時0分着の普通列車について、鷹巣駅の発車時刻を27分繰り下げ、同駅16時55分発に変更。JR鷹ノ巣駅に停車する普通列車上下各1本(下りは鷹ノ巣駅16時48分着、上りは鷹ノ巣駅16時52分着)から乗り換えられるようにする。

後続の下り普通列車2本(ともに鷹巣発比立内行)は1本に統合。現行の時刻は鷹巣駅17時56分発・18時58分発だが、時刻改正後は鷹巣駅18時26分発(比立内行)となる。JR鷹ノ巣駅を17時28分に発車する特急列車の上り「つがる6号」(秋田行)、18時22分に発車する下り普通列車(青森行)は引き続き乗換え可能だが、18時41分に発車する上り普通列車(秋田行)、18時54分に発車する下り快速列車(弘前行)からの乗換えができなくなる。

この列車統合にともない、現行の鷹巣駅20時12分発・比立内駅21時46分着の下り普通列車も鷹巣駅の発車時刻が12分繰り上げられ、同駅19時58分発に変更。JR鷹ノ巣駅に20時4分に到着する下り普通列車(大館行)からの乗換えができなくなる。

現行の下り最終列車(鷹巣発阿仁合行の普通列車)は鷹巣駅20時55分発だが、時刻改正後は発車時刻を25分繰り下げ、同駅21時20分発に。上り最終列車(角館発阿仁合行の普通列車)も、現行の角館駅20時1分発から時刻を4分繰り下げ、同駅20時5分発の阿仁合行として運転する。