タニタは5月30日、「飲酒運転に関する意識調査2023」の結果を発表した。調査は4月4日~5日、全国の20歳~69歳の社用車ドライバーでお酒を飲む習慣がある男女1,000名(男性899名、女性101名)を対象にインターネットで行われた。
「お酒を飲み過ぎても一晩寝れば車を運転しても大丈夫だと思いますか?」と尋ねたところ、38.1%が「そう思う」と回答。また、5人に1人が「アルコールがからだから抜けきっていないと思いながら通勤や仕事で車を運転することがある」(20.6%)ことが明らかに。
そこで、アルコールがからだから抜けるまでに必要な時間は、体重が65kgの人の場合、2合の飲酒で6~7時間程度、3合の飲酒で9~10時間程度といわれているが、車を運転する何時間前にお酒を飲み終えることが多いかを聞いたところ、「12時間以上前」(25.6%)、「8時間くらい前」(19.6%)、「10時間くらい前」(19.2%)が上位に。他方、「意識していない」という人が11.4%いることもわかった。
また、マイカー通勤者(666名)に、マイカー通勤をした日の飲み会でお酒を飲むことがあるかを聞いたところ、46.1%が「ある」と回答。その際の帰宅方法を聞くと、「運転代行サービスを利用する」(48.2%)が最も高く、次いで「公共交通機関やタクシーを利用する」(40.1%)、「家族に迎えに来てもらう」(30.0%)、「帰宅せずホテルなどに宿泊する」(13.4%)と続いた。
次に、車を運転してきた上司・先輩や同僚がお酒を飲もうとするのを止めることができると思うかを聞いたところ、上司・先輩に対して「できると思う(絶対に+やや)」と回答した人の割合は81.1%、同僚に対しては85.9%という結果に。同様に、飲酒後に車を運転して帰ろうとするのを止めることが「できると思う(絶対に+やや)」と回答した人の割合は、上司・先輩に対しては86.5%、同僚に対しては90.1%にのぼった。
また、「お酒臭いのに社用車を運転している人を見たことがある」という人は20.8%。お酒臭いのに社用車を運転しようとする同僚を止めることが「できると思う(絶対に+やや)」と回答した人は90.8%に達した一方で、約7人に1人が「車を運転すると知りながらお酒を勧めると、勧めた人も罪に問われる可能性がある」ことを「知らなかった」(13.5%)ことがわかった。
次に、飲酒運転事故のニュースを見ると飲酒運転の怖さを感じるかを聞いたところ、87.8%が「そう思う(非常に+やや)」と回答し、2019年の調査結果(94.0%)から6.2ポイント下降。また、「飲酒運転に対する世間の目は厳しくなっていると思う(非常に+やや)」と感じている人は89.5%。こちらも、2019年調査結果(94.4%)から4.9ポイント下降した。