エムステージホールディングスは5月29日、「行動制限がないノーマスクの夏」に関する調査結果を発表した。調査は5月9日~16日、同社運営サイト「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」に登録する会員医師432名を対象にインターネットで行われた。

  • 「行動制限がないノーマスクの夏」に対する考え

    「行動制限がないノーマスクの夏」に対する考え

「行動制限がないノーマスクの夏」に対する考えを聞いたところ、26.4%の医師が「大いに賛成である」と回答。また、41.0%が「どちらかというと賛成である」と回答し、約7割の医師が賛成であることが明らかに。賛成の理由を聞くと、マスク着用による熱中症や脱水症を危惧する意見が多くみられた。

  • マスク着用が必要と思われるシチュエーション

    マスク着用が必要と思われるシチュエーション

次に、「行動制限がないノーマスクの夏」であっても、マスクを外さない方が良いと思うシチュエーションを聞いたところ、「病院、クリニックなどの医療機関」(365人)や「特養などの高齢者施設」(312人)が多く、次いで「電車、バス、飛行機などの公共交通機関」(196人)が上位に。

一方、「声出し可のコンサート・ライブ会場、スポーツ観戦、観劇などのイベント」(99人)や「会社、学校、保育園、幼稚園など日常的に集団で過ごす場所」(96人)などで、マスクを着用する必要があると回答した医師は3割を切る結果となった。

  • 旅行や帰省に対する医師の考え

    旅行や帰省に対する医師の考え

続いて、移動が活発になることが予想される夏休み期間中などの旅行や帰省についての考えを聞いたところ、医師の21.3%が「対策なしであっても問題ない」と回答。また、「適切な対策を実施すれば問題ない」と回答した医師は66.7%となり、約9割の医師が「問題ない」と考えていることが明らかに。「適切な対策」については、「マスク着用が効果的である場面でのマスク着用」(233人)、「手洗い」(229人)、「換気」(217人)など、基本的な対策が上位にあがった。

さらに、約4年ぶりに行動制限がなくなる今年の夏に、患者数が増えると思う疾患・症状について教えてもらったところ、「新型コロナウイルス」と「夏風邪」(ともに305人)が最も多く、次いで「熱中症」(120人)、「海水浴やプールなどでの水の事故」(112人)、「夏バテ」(72人)と続き、理由を聞くと、長く続いた自粛生活に対する反動ではしゃぎすぎてしまったり、自粛生活で基礎的な体力・抵抗力が落ちていることを懸念する声が目立った。