映画『すずめの戸締まり』(公開中)の「最後の戸締まり」舞台挨拶が27日に都内で行われ、原菜乃華、松村北斗、新海誠監督が登場した。
同作はアニメーション監督・新海誠による最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる"扉"を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービーとなる。九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(原)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太(松村)に出会い、日本各地で次々に開き始める、災いが訪れてしまうという扉を閉めるための旅がはじまる。
2022年11月11日より公開された同作は196日間で全世界動員4,653万人、興行収入431億円を突破。この度終映をむかえ、3人が最後の挨拶に登場した。9月20日にはBlu-ray・DVDが発売されることもこの日明らかになった。
改めて監督は「すずめは1,000人以上の方がいらっしゃって、声だけ聞いて『この人だ』と思った人が何人かいて、お会いして『この人がすずめなんだ』と確かめていったし、ほっくん(松村)も最初に声だけ聞かせていただいたので、アイドルとしてのほっくんのことをあんまり見てなくて。若い役者さんとしてして『この声が草太なんだ』と見つけた感覚。自分の書いた作品は子供のようなものだから、『聞けばわかる』という感覚でやってたので、出会いだと思うんですよね」と振り返る。
またこの日は深海監督が「最後に何かお届けしたいと思って、即興の台本を書いてまいりました」と、生アフレコを披露することに。「すずめが最後の扉を締めてこの世界に戻ってきて、草太と一緒に並んで歩いてる時に、環と草太とすずめと芹澤が出会うシーンの芝居を短く書いてきましたので、2人にやってほしいなと思います」と説明し、2人は緊張した面持ちを見せる。
原が「本編で草太さんと芹澤さんがちゃんと話しているところって、あんまりない」と言うと、監督も「実は一言も交わしてないんですよね」と同意し、原は「だから大学での雰囲気が見れるのはファンの方はめちゃくちゃ嬉しいと思いますね」と期待する。新海監督は「本当は(芹澤役の)神木くんに来てほしかったんですけど、朝ドラでお忙しいので僕が不詳ながら……」となんと芹澤役で参加。松村は「これはものすごくレアですよ。二次創作ですねこれは」と煽り、新海監督も「本人が書いた二次創作です」と頷いた。
3人は、実は草太が芹澤に4万円を貸していたことが発覚し、すずめが驚く……といった内容を、生で熱演。原は「緊張しましたね〜!」と笑顔を見せ、新海監督は「本当ですか? 緊張したように全然見えなくて素晴らしかったですよ。久しぶりに聞いて」と絶賛する。松村は「草太と芹澤はあんな感じでしゃべるんですよ、みなさん。草太が普通の大学生だなというのも改めて今の台本で感じで、すばらしい二次創作だと思います」と講評していた。