学情は5月19日、企業・団体の人事担当者を対象とした「2024年卒採用」に関する調査結果を発表した。調査期間は4月24日~28日、有効回答は529社。

  • 024年卒採用の難易度について、どのように感じていますか?

2024年卒採用では、3年生の3月末時点で「内定率」が5割に近づくなど、学生優位な売り手市場感が続いている。そこで、企業・団体の人事担当者に、2024年卒採用の難易度についてどのように感じているか尋ねたところ、「難しい」が47.3%、「やや難しい」が34.2%となり、計8割以上の企業が「採用難易度が高い」と感じていることがわかった。

回答者からは「プレエントリー数も、選考参加者数も、前年より大きく減っている」「昨年と同じ時期に、採用広報を開始したら、母集団が昨年の半数にも満たない。早期化を実感している」など売り手市場や早期化を指摘する意見がみられたほか、「コロナ禍でリアル開催イベントの出展を見合わせていたのでノウハウがなく、いざリアルの場で母集団形成をしようと思っても効果的にアピールできていない」といった声も寄せられたという。

また、2024年卒採用の難易度が高いことを受け、既卒や第二新卒など20代を対象とした「20代通年採用」を検討しているか聞くと、「既に実施している」が50.1%を占めたほか、「検討している」も23.2%となった。

  • 2024年卒採用の難易度が高いことを受け、「20代通年採用」を検討していますか?