日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’23』(毎週日曜24:55~)では、『メッセージ~広島から発信する道標~』(広島テレビ制作)を、きょう21日に放送する。

  • 『メッセージ~広島から発信する道標~』

原爆資料館には、いまも被爆者の遺品が寄贈されている。そのひとつひとつが「もの言わぬメッセージ」を発している。そうした遺品は被爆資料として約1年ごとに入れ替え展示されている。

そんな中で常に展示され続ける遺品もある。「真っ黒なお弁当」「救護タンカ」「制服」…。静かに、強く訴えかけるこれら遺品にまつわる「いま」を伝える。

95歳の被爆者はウクライナ軍事侵攻を目にし、胸の中に閉まっていた被爆体験を語る決意をした。しかし、老いはその思いを妨げていく。そして今年3月、息を引き取った。「被爆者の声が聞けなくなる日」は近づいている。69歳の娘は母の遺志を受け継ぐ決意をした。「次世代」からのメッセージをみつめる。

被爆証言を通訳を介すのではなく、みずからが発する声で世界に伝えたい。そうして、80歳を過ぎて英語の勉強をはじめた被爆者がいる。教室に通い、カフェや公園で自主練習を重ねる英語漬けの毎日を過ごす。被爆し、いま生かされている意味を英語で証言することに見いだした85歳の被爆者の挑戦を追う。

原爆資料館には、各国のリーダーたちがメッセージを記す「芳名録」がある。これまでに2,200人超が記してきた。先人たちはそこにどのような思いを書き残してきたのか。

被爆地・広島で開催されているG7サミット。各国首脳たちは、「もの言わぬ」被爆遺品に、そして被爆者のナマの声に直接耳を傾ける機会をもつ。それらに触れ、「芳名録」に記されるメッセージとは。

ナレーションは、声優の林原めぐみが担当する。