フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、東京・浅草で人力車に魅せられた女性たちの奮闘を追った『人力車に魅せられて 3 ~浅草 女たちの迷い道~ 後編』を、14日に放送する。

  • 指導するミイさん(中央)=フジテレビ提供

東京・浅草観光の名物とも言える「人力車」。10社以上がしのぎを削る中、「東京力車」は、SNSを駆使した発信を続けるなど、注目を集め、中でも女性俥夫の人数は浅草一となっている。

2022年のクリスマス。研修生の指導担当を務める大学4年生の俥夫・ミイさん(23)は、卒業後の進路を両親に伝えるため、深夜バスで実家へ向かっていた。ミイさんが決めた進路は、企業への就職をやめて、「アルバイトとして人力車を続ける」というものだった。

今でこそ指導する側だが、かつては研修生の中でも“問題児”だったミイさん。歴代最長となる10カ月も研修生を続け、「卒検」に落ち続ける日々を送った。それでも、一人前の俥夫になれたのは、決して諦めず、自分を信じ続けてくれた先輩たちの存在があったから。これまでの「諦めてしまう自分」とは違い、人力車を引きながらそれぞれの夢を追い続ける先輩たちの姿を見て、「自分も夢を追う人になりたい」と決意した。

しかし、目指す夢や具体的な目標がないまま「アルバイト」の状態を続けることに、両親からは反対の声が。自分の思いを言葉にできないミイさんは悔し涙を流し、実家をあとにする。そんなミイさんに、東京力車の社長から思わぬ誘いの声が掛かる。揺れ動く23歳が下した決断とは…。

人力車に魅せられた女性たちの夢の行方を、女優・土屋太鳳のナレーションで見つめていく。

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