アーティストと俳優の二刀流として精力的に活動している加藤大悟。5月は2ndソロライブ「PROLOGUE.B」の開催に加え、映画初出演にして初主演となる『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』が5月27日に公開を控えており、「すごく大切な月になりそうです」と語る。自分の心のなかだけにしまっていた“歌”という夢が叶い、さらに俳優としても突き進む加藤が、いまの熱い胸の内を語った。

  • 加藤大悟

現在、ボーイズグループ・Hi☆Fiveのメンバーとして活動する一方で、2022年には1stソロライブ「oriGin」を成功させ、俳優としても舞台で精力的に活動するなど、幅広い表現活動を行っている加藤。

デビューのきっかけはスカウト。高校を卒業し消防士を目指しているなか、現在所属の事務所から声を掛けられ、オーディションを受け芸能界への道に進むことになった。しかしスカウトされた当時は、まったく想像もしていなかった人生だったという。

「中学1年生のとき、Nissyさんがすごく大好きになって、自分もなにか人を喜ばせる仕事をしたいなと思っていたんです。保育園のときから歌が大好きで、いつかそういう仕事に就けたらなという思いはあったのですが、そんなこと絶対できるわけないと思っていたので、いつの間にか心の奥にしまっていたんです。だから芸能界なんて遠い世界だと思っていたし、自分は消防士になるんだと疑っていなかったんです」

■『ヒプノシスマイク』によって大きく広がった歌による表現活動

自分に言い聞かせるようにしてしまい込んでいた夢。スカウトされた時点でも「まさか自分なんて」という思いが強かったが、チャンスにかけてみたいという思いは抑えられなくなった。親にも大反対されたというが、Nissyから与えてもらった“人の心を動かすエンタメの力”にかけてみたくなった。一つ一つ丁寧に作品に取り組むなか、大きな転機になったのが初舞台となった『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』の四十物十四(あいものじゅうし)役。

「あの舞台がなければいまの自分はいないと思っています。オーディションに受かって、しかも愛知出身の僕がナゴヤ・ディビジョンに参加させていただけた。しかも四十物十四というビジュアル系ミュージシャンの役なんて本当に運命的な出会いでした」

歌と踊りで物語を表現するミュージカルの世界。さらにHi☆Fiveというアイドル活動により、音楽で自身を表現する活動にも力が入る。そして2022年には念願の1stソロライブ「oriGin」、今年5月には、2ndソロライブ「PROLOGUE.B」を開催。

「グループでやる面白さはもちろんありますが、ソロライブは責任感が違います。バンドメンバーやスタッフさん、そしてファンの方がいて初めて成立するものですが、自分を見に来てくださった方々の前に立つのは僕一人なので、評価を含めてプレッシャーは大きいです。そこがソロの面白さでもあり、怖さでもあります」

「PROLOGUE.B」というタイトルにも加藤なりの強い思いが込められている。

「『PROLOGUE』は序章という意味。前回の1stライブ『oriGin』は起源。加藤大悟が生まれましたというのが前回、今回の2ndライブはこれから続けていきたいと思っているライブ活動の礎となるような、まさに序章となるライブにしたいという思いがあります。またBは絆を表す“BOND”の頭文字。音楽と人との絆や繋がりを感じて欲しいと思ってつけました」