放送20周年を記念して製作されたVシネクスト『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと20th anniversary』と『爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』の合同試写会&トークショーイベントが28日に都内で開催され、ハリケンレッド/椎名鷹介・鷹之介役の塩谷瞬とアバレッド/伯亜凌駕役の西興一朗が登壇した。
マスコミ向け合同試写会後に行われたトークショーでは、2人がお互いの作品についての魅力や20周年作品への思いを語った。
塩谷は「今日はありがとうございます。『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと20th anniversary』という作品をみなさまに届けられるのが嬉しいです」西は「『アバレンジャー』20周年作がまさかできるなんて思っていなかったので、実現できて嬉しいです。とてもいい作品に仕上がりました」と挨拶。2作品を掛け合わせ「シュシュッとアバレMAXしよう!」と盛り上げた。
MCから今回のお互いの作品を見た感想を聞かれると、塩谷が「『アバレンジャー』は明るくて面白い!」と面白さをアピールすると、西もそれに合わせて「『アバレンジャー』と木村ひさし監督はかなり相性が良いので、木村監督は戦隊とギャグに愛されている人だなと思いました」とコメント。
西は『ハリケンジャー』に対して「『アバレンジャー』はコミカルなヒーロー。『ハリケンジャー』はまさに王道という感じでかっこよかったです。僕も王道のヒーローもやってみたかったなと思いました。この時代でも古さも感じなかったし、先生(塩谷瞬)もかっこよかったです。令和の時代にこんなスターはそういませんよ!」と、周囲からの愛され力と物怖じしない塩谷の魅力を語る一方、「『アバレンジャー』は木村監督率いるコメディ軍団ですから」と会場に笑いを誘った。
20年前、当時のTVシリーズのことを振り返って塩谷は「『ハリケンジャー』撮影当時は“新”がたくさんあったスーパー戦隊でした。レッドを演じるのも当時は僕が最少年ヒーローだったり、落ちこぼれの戦士として始まって、みんなに助けられながらヒーローになっていく作品でした」とコメント。西も「『アバレンジャー』はみんな仲良くやっていて、役でそれぞれのカラーの5色がはっきり分かれています。『ハリケンジャー』の忍者とは違って一般の人が集まってヒーローになった設定なので、役割がバラバラでした。僕が演じた凌駕はいつもニコニコヘラヘラしているのでハリケンレッドのようなかっこいいレッドに憧れています」と同じレッドでも作品ごとへの違いに言及した。
それに対して塩谷も「『アバレンジャー』は型破りで大人っぽい感じがありました。『ハリケンジャー』は現場でも真面目な戦隊だったので、そういうところも作品に反映されているのかなと思います」と当時を振り返った。
また西は、『アバレンジャー』10周年記念作品の話があったことを明かし、「本当はやりたかったでけどできなかったので、20周年もできるのかな?と思っていました。こうして実現できたのは、『ハリケンジャー』の前例があっから。10周年の時から木村監督にオファーをしていたので、20周年でもお願いしたらそれが実現できたので嬉しかったです。初号試写で心から笑って見ることができる作品に仕上がってよかった。どこに出しても恥ずかしくない作品になりました!」と10年越しの思いも20周年作に繋がっていることを明かした。
そして質疑応答では、「30周年でやりたいことはありますか?」との質問に塩谷が「『ハリケンジャー ザ ワールド』として世界に出ます!」と言い切ると、続く西が「これは初めて明かすのですが……『アバレンジャー ザ ワールド』として世界に出ます!」と見事な被せ。塩谷が「そうやって被せるのはさすがだな。勉強になるなあ」と心底感心するやりとりに、会場から笑いが起こった。
最後に塩谷は、「ついに我々の思いを込めた作品が世の中に発表されます。映画というものはみなさんに見ていただいて、一緒に育てていただかないと意味がなくなってしまうので、より一人でも多くの人に見ていただきたい」と伝え、西も「『爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』は、木村ひさし監督とアバレンジャーで共に作り上げた最高の作品。本当に初号で自分が見てこんなに笑うとは思いませんでした。だから多くの皆さんに見て楽しんでいただけると嬉しいです」と締めくくった。
Vシネクスト『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと20th anniversary』は6月16日(金)期間限定上映、Vシネクスト『爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』は今秋上映。
(C)東映