ダンス&ボーカルグループ・GENERATIONSの片寄涼太が主演を務める、テレビ朝日系ドラマ『波よ聞いてくれ』のスピンオフ作品『波風よ立ってくれ』第1話が、このたびTELASA(テラサ)で配信された。

  • 左から片寄涼太、中村ゆりか=テレビ朝日提供

アニメ化もされた沙村広明氏の同名コミックを実写化する『波よ聞いてくれ』は、彼氏にフラれた上に金もだまし取られ、やけ酒を飲んでは見ず知らずの男に愚痴をこぼし、泥酔して記憶をなくすという、“超絶やさぐれ女”のスープカレー店のアルバイト・鼓田ミナレ(小芝風花)が、深夜のラジオで冠番組を持ち、ラジオパーソナリティーとして開花していく物語。

そんなミナレに片思い中で、度々その思いを伝えてはいつもスルーされているスープカレー店のキッチンで働く中原忠也(片寄)。同じくスープカレー店でホールを手伝う儚げで不思議な雰囲気をまとう城華マキエ(中村ゆりか)から好意を寄せられているのだが、中原はそんな思いには全く気付かない超鈍感男。スピンオフでは、中原とマキエのドキドキ&スリリングな“妄想”ラブストーリーが描かれる。

兄が起こした事故で店長の宝田嘉樹(西村瑞樹)を巻き込んでしまったお詫びとして、スープカレー店を手伝うことになったマキエだが、閉店後も「家に帰りたくなくて……」と帰ろうとしないマキエを中原は放っておけず、「ウチに来れば?」と誘う。ドキドキしながら中原の家に向かったマキエだったが、そこには中原の姉・太宰芽衣子(藤原ひとみ)とその娘・花(磯村アメリ)の姿が。実は芽衣子は夫と喧嘩をして中原の家に押しかけており、そこから4人の奇妙な同棲生活がスタートすることに。そんな中、突如部屋の照明が消えたりついたりする怪奇現象が発生。しかも照明が消えるごとに花、そして芽衣子がこつ然と姿を消してしまう。そこには赤い文字で殴り書きされたあるメモが。恐怖に包まれる中原とマキエだったが、2人が抱き合ってキスをすれば、この怪奇現象を止められるかもしれないという展開に……!?

片寄が「“ラブ”要素がしっかり深掘りできているので面白いと思いますし、スピンオフを見ていただけたら、本編もより一層楽しめると思います!」と、中村が「本編とちょっと違ったスリルやドキドキ感を味わえるので、ただただ楽しんで見てもらいたいなと思っています」とそれぞれアピールする“妄想”ラブストーリーに注目だ。

■片寄涼太(GENERATIONS)(中原忠也・役)

お話をいただいた時は、中原とマキエさんの関係をはじめ、スピンオフを通して役柄をより深められることがとても楽しみでしたし、期待も含めてワクワクしました。ただ第1話の台本を読んだ時は、大変な撮影になりそうだな、という印象でしたね(笑)。電気がついたり消えたりなど、怪奇現象が起こり……。でも、本編には出てこない中原の家族も登場して、また違う世界観が出来上がっていると思うので、そこをしっかり表現したいなと思っています。姪っ子役の花ちゃんが全然違う空気を出してくれますし、監督も本編とは違うので、そういう意味でも違うアプローチをしていて、別作品に挑むような勢いでやらせてもらえていると思います。中でも“ラブ”要素は、本編ではそこまで描かれていないのですが、そこをしっかり深掘りできているのも面白いと思います。スピンオフの撮影を一緒にする中で、中村さんの本編だけでは知れなかった部分もだんだんわかってきて良かったです。マキエもそうですが、中村さん自身もちょっとミステリアスな部分をお持ちの方だなと最初は思っていたのですが、それが「あ、こういう人なんだな」とミステリアスな部分がだんだん紐解けてきました(笑)。

スピンオフを見ていただけたら、本編もより一層楽しめると思いますし、本編の裏では実は2人にこういうことがあってより深まっていたんだという関係性も楽しめると思うので、ぜひよろしくお願いします!

■中村ゆりか(城華マキエ・役)

スピンオフでは中原さんとマキエに焦点を当ててもらえて、私自身も見たかったのでとても嬉しいです。スピンオフの中では中原さんとマキエの仲がより深く描かれ、視聴者の皆さまに楽しんでもらえるかなと思います。怪奇現象が起こったりして、本編とちょっと違ったスリルやドキドキ感を味わえるので、ただただ楽しんで見てもらいたいなと思っています。スピンオフでは中原さんのお姉ちゃんや、お姉ちゃんの娘の花ちゃんも登場して、チャーミングな部分もあり、撮影も楽しかったです。

ドラマの撮影が始まった当初は片寄さんも私もお互いに役を探り合っていたと思うんですけど、話を重ねるごとに互いの掛け合いの仕方がどんどん濃密になっていって、楽しさもどんどん増してきていました。片寄さんはアーティスト活動もされていて、撮影現場でもとてもプロフェッショナルな印象です。感情が一定というか落ち着いているんです。でもその分、ちょっとテンションが上がった瞬間を見つけると、「あ、うれしいな」と密に思っています(笑)。

スピンオフは、とても面白い作品になっていると思うので、ぜひ楽しんで見ていただけたらうれしいです。ぜひご覧ください。