本格的にコロナ前の日常が戻りつつある中、今年のゴールデンウィークは久しぶりの遠出を計画している人も少なくないはずです。

飛行機移動を予定している人が知っておきたいのが、機内への持ち込みNGアイテム。預け手荷物、機内手荷物それぞれに入れてはいけないものがあり、うっかり入れてしまうと、そのアイテムを廃棄または別送せざるを得なくなることも。

スムーズに飛行機移動を楽しむためにも、飛行機への持ち込みNGアイテムをおさえておきましょう。

■機内への持ち込み(預け)が一切できないもの

飛行機に荷物を持ち込む方法として、「預け手荷物(チェックインカウンターで預ける荷物に入れる)」「機内手荷物(機内に持ち込む手荷物に入れる)」の2つがありますが、爆発のおそれがあるものや燃えやすいもの、有害物質が発生するおそれがあるものは、「危険物」とされ、いずれの方法でも持ち込みができません。

「危険物なんて持ち込まないよ」と思うかもしれませんが、飛行機における「危険物」は世間一般で言う「危険物」とは少々感覚が異なる部分もあります。次のようなアイテムは、機内持ち込みも預け入れもできないことを覚えておきましょう。

●花火・クラッカーなど火薬を使用したもの
●オイルタンク式ライター・オイルタンク式燃料などの引火性の液体、または引火性液体を含むもの
●キャンプ用のガスボンベやダイビング用ボンベなどの高圧ガス
●木炭などの可燃性物質
●殺虫剤などの毒物類

■条件付きで持ち込み可能な要注意アイテム

前述の通り、飛行機に一切持ち込みができないものがある一方で、条件付きで持ち込める要注意アイテムもあります。中には身近な電化製品なども含まれているので、自分が持っているものが持ち込み可能か、あるいはどのような形なら持ち込めるのかをしっかりと確認しておきましょう。

・コードレスヘアアイロン

コードレスヘアアイロンなどの熱を発生する電池器具は、熱源と電池の回線を切断する機能がない場合、預け手荷物も機内持ち込みも一切不可。熱源と電池の回線を切断する機能があるものは、預け手荷物・機内持ち込み、いずれも可能です。

具体的には、電池(バッテリー)を取り外すことができれば機内持ち込み可能。取り外した電池は預け手荷物には入れず、手荷物として機内に持ち込みましょう。ただし、電池の容量が160Whを超えている場合は飛行機への持ち込みができません。

要注意なのは、あくまでもコードがない電池式や充電式のヘアアイロンです。コード式の場合、特に制限はありません。

・予備のリチウムイオン電池(モバイルバッテリー)

モバイルバッテリーも注意が必要なアイテムのひとつ。リチウムイオン電池を使ったモバイルバッテリーは預け手荷物に入れられないため、モバイルバッテリーを飛行機に持ち込みたい場合は、機内手荷物として持ち込むようにしましょう。

・ワイヤレスイヤホンと充電ケース

ワイヤレスイヤホンと充電ケースも、モバイルバッテリー同様、預け手荷物として持ち込むことはできません。機内手荷物として持ち込むようにしてください。

・電子タバコ

近年広く普及した電子タバコも、やはり預け手荷物としての持ち込みは不可。機内手荷物として持ち込むようにしましょう。なお、機内での電子タバコ本体や予備バッテリーの充電はできません。

・喫煙用ライター・安全マッチ

喫煙用ライターや安全マッチは、持ち込み方法だけでなく、種類や個数、大きさにも注意が必要です。飛行機への持ち込みが可能なのは、「液化ガスライター(使い捨て/ガス充填式)」 「オイルライター(吸収材入りのもの)」「安全マッチ(小型のもの)」のいずれか、1人1個のみ。預け手荷物に入れることはできないので、機内手荷物として持ち込むようにしてください。

■国際線利用時は液体物の制限にも注意

国際線を利用する場合は、上記のアイテムに加えて、液体物の持ち込み制限にも気を付けなければなりません。

機内に手荷物として液体物を持ち込む場合は、容量1リットル以内の透明なジッパー付きの袋に入れましょう。なお、1個の容量は100ml以下でなければなりません。100mlを超える液体物は、機内手荷物ではなく、預け手荷物に入れるようにしましょう。


人によっては毎日のように使っている身近なアイテムも含め、意外な制限がある飛行機の手荷物。久しぶりのフライトという方も、改めて飛行機への持ち込みNGアイテムを確認して、快適な空の旅を楽しんでください。