学情は、2024年3月に卒業予定の大学生・大学院生を対象に、インターネットアンケートを実施した。今回は、「面接で本音を話したいか」について調査した。調査期間は3月14日~3月30日で、対象は自社サイト「あさがくナビ2024(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」へのサイト来訪者。有効回答数は645件で、調査方法はWeb上でのアンケート調査。
現在就職活動をしている世代にあたる「Z世代」は、「自身のキャリアをどのように描き、どのような分野で価値を提供していくか」「なぜこの会社で働くのか」を重視する傾向にある。また多様性を重視し、ありのままの自分を表現し、ありのままの他者を尊重することを大切にしている。等身大であることを大切にするZ世代は、面接において「自身の本音」を伝えることをどのように捉えているのか、アンケートを実施した。
「面接の際に、本音で話せていますか?」と最初に質問した。
面接の際に、「本音で話せている」と回答した学生は20.3%でした。1番の「どちらかと言えば本音で話せている」42.8%を合わせると、約6割の学生は本音で話せていることが分かった。
次に「面接は本音で話したいと思いますか?」と調査を取ったところ「本音で話したい」と回答した学生が59.5%に上った。2番目の「どちらかと言えば本音で話したい」と回答した29.1%を合わせると、本音で話したいと回答した学生は9割に迫る。前の質問において「本音で話せている」と回答した学生は約6割となっており、「本音で話したいと思っているものの、本音で話せていない」学生も一定の割合いることが分かる。
「本音で話したい」とした学生からは、「ミスマッチを防ぎたい」「嘘はつきたくない」「内定を得るために自分を良く見せても、入社してから活躍できないと思う。等身大の自分で面接に臨みたい」「ありのままの自分を評価してくれる企業に入社したい」などの声が寄せられた。
また「面接では本音と面接での評価を意識した回答のどちらを重視していますか?」と質問した。その結果、「本音で話すことを重視している」「どちらかと言えば本音で話すことを重視している」と回答した学生が多く57.4%に上った。一方、「面接での評価を重視している」「どちらかと言えば面接での評価を重視している」と回答した学生は31.4%であった。
「面接官に評価されることを意識するよりも、本音で話したほうが結果的に評価されると思う」「本音で話したうえで評価してもらえたほうが、入社後活躍できると思う」「面接での評価を重視した受け答えで採用してもらっても、入社後に上手くいかなければ意味がない」といった声が寄せられている。
面接で本音を話すことができると「志望度が上がる」と回答した学生が46.5%に上った。「どちらかと言えば志望度が上がる」30.5%を合わせると、8割に迫る学生が、面接で本音を話せると志望度が上がるとしている。
「本音で話すことができれば、自身の考えや価値観が明確になり、企業との相性がよりリアルに図れると思う」「本音で話すと、企業との信頼関係が生まれると思う」「学生の話をしっかりと聞いてくれる企業や、学生の価値観を知ろうとしてくれる企業は、志望度が上がる」といった声が届いた。