東武鉄道は15・16日に新型特急車両N100系「スペーシアX」の車両撮影会を実施。中間車の2号車「プレミアムシート」をはじめ、3~5号車の「スタンダードシート」、5号車(4号車寄り)に設置した「ボックスシート」の各座席が公開された。
「プレミアムシート」の座席は2列タイプ・1列タイプの2種類。ダークグレーのじゅうたんに映えるオレンジ系の色を採用している。シートピッチ1,200mmの広々としたパーソナルスペースを確保し、後部座席を気にすることなくリクライニングできるバックシェル構造で快適性・プライベート性が向上。リクライニングは電動で、手もとのボタンを操作することで傾きを変えられる。各座席に大型インアームテーブル、コンセント、読書灯も搭載。観光・ビジネス利用ともにワンランク上の乗車感を提供するとのこと。
「スタンダードシート」は横並び4列の座席配置に。シートピッチは1,100mmで現行「スペーシア」と同じだが、「リバティ」より100mm広くなっている。各座席に背面テーブルとインアームテーブル、コンセント、ドリンクホルダーを設置。背面テーブルはシートピッチを考慮して大型化された。インアームテーブルは鋳物で重厚感があり、幾何学模様をイメージした意匠を施している。
「ボックスシート」は5号車の4号車寄りに2組配置された。向かい合う2シートにより構成され、パーティションで仕切られた半個室仕様の空間となっている。横幅約80cmのゆとりあるシートで、1つの席に小さなこどもと一緒に座ることもできるという。大きなテーブルとコンセントも設置し、車窓を眺めながらのテレワークにも対応している。
5号車の中央部は「スタンダードシート」で、デッキ部側に車いすスペースと車いす対応座席を設けた。5号車のデッキ部には、バリアフリートイレと洗面設備に加え、体調不良時や授乳などで利用できる多目的室を設置。緊急時を想定し、AEDも用意されている。
「スペーシアX」では、インバウンド利用を見込み、2号車「プレミアムシート」のデッキ部など計5カ所に大型荷物置場を配置している。盗難防止用ワイヤロック「バゲッジポート」も採用され、乗客が手持ちのICカードを使用して荷物を施錠できるという。