六甲山観光が六甲山上で運営を行っている六甲高山植物園では、「サンカヨウ」が見頃を迎えている。

サンカヨウの花は白色だが、朝露や雨に濡れると水分を吸った花が透明になることが知られている。ガラス細工のようなその見た目は、神秘的で見る人の心を惹きつける。見た目の美しさからSNSを中心に話題にもなっており、問い合わせも年々増加しているという。

サンカヨウは、落葉樹林や針葉樹林の林床に生える多年草で、芽を出してから花が咲くまでの期間は短く、花も5~7日程度で散ってしまう。花後にできる実は粉をふいたような藍色で、食べることができる。

中国語で「荷葉(カヨウ)」は蓮の葉を意味しており、特徴的な葉が蓮のそれに似ている事から「山荷葉」と和名がつけられた。水分を含むと花の色が透明になることが知られているが、色が変化する過程には時間を要し、花期も短いため、その姿は非常に希少。同園に咲くサンカヨウは現在見頃で、4月下旬ごろまで楽しめる見込みとのこと。入園料は大人900円、小人(4歳~小学生)は450円。