俳優の佐藤浩市と寛一郎が、5日に都内で行われた映画『せかいのおきく』(28日公開)の完成披露試写会に親子そろって登壇した。

  • 映画『せかいのおきく』の完成披露試写会に出席した寛一郎(左)と佐藤浩市

阪本順治監督の30作目にして、オリジナル脚本による初のモノクロ映画となる同作。声を失った武家の娘・おきく(黒木華)と、雨宿りで出会った紙屑拾いの中次(寛一郎)、下肥買いの矢亮(池松壮亮)の青春物語だ。同イベントには、主演の黒木華をはじめ、池松壮亮、プロデューサーの原田満生氏、阪本順治監督が登壇した。

阪本監督作品『一度も撃ってません』(20)以来、2度目の親子共演となった佐藤と寛一郎。壇上の立ち位置が息子・寛一郎の隣になった佐藤は、「(阪本監督に向けて)並びが嫌なので、替わってくれないか……?」と一言。「横並びで出るのは恥ずかしいです……」と照れくさそうな表情を浮かべる。

映画の内容にちなんだテーマ“100年後も残したいもの”のフリップトークでは、寛一郎は「DNA」と回答。「横に父がいるのであれですけど、この忌々しい佐藤家のDNAも100年後も残していきたいなと」と言うと、佐藤が「コラっ!」と𠮟るような声を上げて笑いを誘う。

その後に行われたフォトセッションでも、終始照れた様子の佐藤。報道陣からの笑顔の要求に「いつもより変な笑顔になってるよ……」とたじたじだった。