JR東日本は、気仙沼線BRTの自動運転バスについて、2024年秋までに自動運転レベルを現行の「レベル2」から「レベル4」へ引き上げていくことをめざすと発表した。
現在、気仙沼線BRTは柳津~陸前横山間にて、運転者による監視の下、操作の一部をシステムが行う「レベル2」の自動運転を行っている。改正道路交通法の施行にともない、4月1日から自動運転「レベル4」の公道走行が解禁されたことを受け、障害物検知能力の向上など自動運転バスの安全性・信頼性を高めた上で、「レベル4」の実現を図る。
自動運転「レベル4」は、「いつでも、どこでも無人運転」ができる「レベル5」の一段階手前で、一定の条件下で無人運転が可能。ただし、気仙沼線BRTでは当分の間、有人運転とする。
「レベル4」での自動運転開始に合わせ、自動運転区間の延伸も決定した。従来の区間に陸前横山駅から水尻川AP(志津川駅近く)までの10.7kmを加え、2024年秋から柳津~水尻川AP間(15.5km)で自動運転を実施することとなる。
なお、自動運転区間の延伸工事と「レベル4」認証取得に向けた車両改修、認証取得に向けたテスト走行を行うため、現行の自動運転は5月1日から休止する。
自動運転区間の延伸工事および走行試験のため、柳津~水尻川AP間で5月8日から11月30日まで一般道への迂回を実施。これにともない柳津駅と陸前横山駅において乗降場所が変更となり、柳津駅は約60m、陸前横山駅は約360m離れた位置に迂回バス停が設置される。