4月1日、改正道路交通法の施行により、すべての人に自転車用ヘルメット着用が努力義務化されます。あなたはヘルメット着用の努力義務化に向けた準備をしていますか?

普段から自転車に乗っている人は、ヘルメット着用の努力義務化にどう対応するつもりなのでしょうか。

4月1日に施行される改正道路交通法のポイントを解説。あわせて、マイナビニュース会員329人に聞いた、ヘルメットの購入状況や購入時に重視するポイントなどをご紹介します。

すべての人に自転車用ヘルメット着用が努力義務化

改正道路交通法の施行により、2023年4月1日から自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務化されます。

これまでの道路交通法は、「保護者は、13歳未満の子どもに自転車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない」と定めていました。改正道路交通法の施行によって、4月1日以降は「自転車に乗るすべての人がヘルメットの着用に努めなければならない」ことになります。

自転車に乗るすべての人にヘルメット着用が努力義務化されるのはもちろん、同乗者にもヘルメットをかぶらせるよう努めなければなりません。また、従来の道路交通法で定められていた「保護者は、13歳未満の子どもに自転車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない」という規定は、4月1日以降も変わりません。

これまでは、保護者に対して子どもの自転車用ヘルメット着用が努力義務化されていましたが、4月1日以降は、それに加えて、年齢に関係なく、自転車に乗る人すべて(同乗者も含む)に、ヘルメット着用の努力義務が課せられることになります。

自転車に乗るすべての人にヘルメット着用が努力義務化された背景に、自転車死亡事故の約7割が頭部に致命傷を負っていることがあります。ヘルメットを着用している場合に比べ、着用していないときの致死率は約2.3倍も高くなっている(東京都内 平成30年~令和4年中)ため、大人も子どももヘルメットを着用して頭部を守ることが大切なのです。

ヘルメット着用努力義務化、どうする?聞いてみた

普段から自転車に乗っている人は、今回の法改正について知っているのでしょうか。また、ヘルメット着用努力義務化にどう対応するつもりなのでしょうか。

普段から自転車に乗っているマイナビニュース会員329人を対象に、2023年3月14日に実施したアンケート結果を見ていきましょう。

【1】9割以上がヘルメットの努力義務化を「知っている」

まずは、4月1日から施行される自転車用ヘルメット着用の努力義務化を知っているか聞いたところ、「具体的な内容や実施時期も把握している」「聞いたことはあるが具体的な内容はわからない」がそれぞれ46.5%、「全く知らない」が7.0%となりました。

詳細な内容まではわからなくとも、9割以上の人が多少なりとも自転車用ヘルメット着用の努力義務化を知っているという結果になっています。

【2】7割以上にヘルメット着用意向あり

次に、4月1日から自転車用ヘルメットを着用するか聞いたところ、「着用する予定はない」と回答したのは28.3%。

その他の回答は、多い順に「周囲の様子を見てから着用する予定(36.2%)」「4月1日より着用する予定(21.9%)」「普段から着用している(13.7%)」となっており、様子見の人も含めて7割以上に着用意向があることがわかりました。

【3】自転車用ヘルメット、「未購入」が7割超

すでに自転車ヘルメットを購入した人はどのくらいいるのでしょうか。前の質問で「周囲の様子を見てから着用する予定」「4 月1日より着用する予定」と答えた人を対象に、すでにヘルメットを購入したか聞いてみました。

その結果、「未購入」が74.3%、「購入済み」が25.7%と、圧倒的に未購入の割合が多くなっています。この結果を見る限り、3月末ギリギリに駆け込みで購入する人や、4月に入って自転車用ヘルメットを着用している人が増えたのを目にしてから購入する人も多そうです。

【4】購入時に重視するのは「安全性」「金額」「デザイン」

自転車用ヘルメットを購入する際は、どのような点を重視するのでしょうか。購入済みの人、購入予定の人を対象に、ヘルメットを購入する際、重視した(したい)ポイントを聞きました(複数回答可)。

その結果、「安全性の高さ(60.2%)」「金額が安いこと(51.7%)」のほかに、「デザインの良さ(39.4%)」「重量の軽さ(38.6%)」「通気性の良さ(36.4%)」「フィット感の高さ(35.6%)」などが重視されていることがわかりました。

ヘルメット着用の目的が「頭部を守る」ことである以上、「安全性の高さ」が重視されるのは納得の結果ですが、「デザインの良さ」を重視する人も4割近くにのぼっています。

身を守るためのものとはいえ、やはり日常的に使うものなので、できるだけデザインにもこだわりたいところ。そのほか「重量の軽さ」や「フィット感」など、快適かつ安全に着用できるか、購入する際はしっかりと見極めたいものです。

「ヘルメット」というと、「カッコ悪い」「大げさ」というイメージがあるかもしれませんが、最近は帽子のように見えるものなど、自転車用ヘルメットのデザインも多様化しています。つばのあるものなら紫外線対策にもなり、一石二鳥。

安全性については、SGマーク、JCF公認/承認などの安全基準をクリアしているものを選ぶのがポイントです。せっかくなら、自転車でのお出かけがより楽しくなるような、高機能かつおしゃれなヘルメットを選ぶのも良いでしょう。

調査時期: 2023年3月14日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 329人
調査方法: インターネットログイン式アンケート