ソニー生命保険は3月9日、「子どもの教育資金に関する調査」の結果を発表した。調査は1月26日~27日、大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女1,000名を対象にインターネットで行われた。

  • 子どもの教育費の負担

    子どもの教育費の負担

調査によると、「子どもの教育費の負担を重いと感じる」親は66.9%。その割合は、子どもの就学段階が上がるほど高くなり、大学生等(予備校生・浪人生・大学生・短期大学生・専門学校生、以下同様)の親では81.3%に。

また、子どもの教育費をいつまで親が負担するべきだと思うか聞いたところ、「大学・短大・専門学校卒業まで」が55.7%と突出して高くなり、「就職するまで」が22.6%、「大学院卒業まで」が11.0%、「高校卒業まで」が8.2%、「義務教育終了まで」が2.5%となった。

さらに、「教育資金」について、どの程度不安を感じるか聞いたところ、75.4%が「不安を感じる(とても+やや)」と回答。理由を聞くと、「収入の維持や増加に自信がない」(41.8%)、「教育資金がどのくらい必要となるかわからない」(38.5%)、「社会保険料の負担増」(34.7%)、「収入が不安定」(22.1%)、「病気やケガで収入が途絶えるリスク」(20.3%)が上位となった。

  • 小学生から社会人になるまでに必要な教育資金

    小学生から社会人になるまでに必要な教育資金

次に、子どもが小学生から社会人になるまでに、教育資金はいくらくらい必要だと思うか聞いたところ、「1,000万円~1,400万円位」(31.5%)と「2,000万円~2,400万円位」(28.6%)に回答が集中。平均予想金額は1,436万円(2021年1,266万円、2022年1,377万円)と、調査開始以来最も高い水準に。物価高騰や相次ぐ値上げラッシュを受け、必要な教育費の増加を予想する親が多いよう。

また、高校生以下の子どもの親に、大学等への進学のための教育資金をどのような方法で準備しているか聞いたところ、多い順に「銀行預金」(57.2%)、「学資保険」(49.7%)、「資産運用(株式投資、投資信託、つみたてNISA等)」(20.7%)、「財形貯蓄」(12.4%)、「(学資保険以外の)生命保険」(11.2%)という結果に。

他方、大学生等の親(予備校生・浪人生を含まない)は「銀行預金」(71.3%)で準備した人が突出して多く、次いで「学資保険」(45.1%)、「奨学金」(15.6%)、「財形貯蓄」「子どもの祖父母(自分の親や義理の親)からの資金援助」(いずれも10.2%)と続いた。

  • 子どもの「プログラミング教育」「英語教育」について

    子どもの「プログラミング教育」「英語教育」について

続いて、子どもの「プログラミング教育」について意見を聞いたところ、47.7%の親が「今後、子どものプログラミング教育にお金をかけたい」と回答。1ヶ月あたりいくらくらいお金をかけたいと思っているかを聞くと、平均で7,301円という結果に。

同様に、子どもの「英語教育」についても聞くと、英語教育にお金をかけたいと思う親の割合は59.1%。1ヶ月あたりの予算は、平均で7,919円だった。

  • 子どもに就いてほしい職業

    子どもに就いてほしい職業

次に、子どもに目指してほしい“理想の大人”のイメージに合う有名人やアニメキャラ、歴史上の人物について聴取したところ、有名人では、1位「芦田愛菜さん」、2位「大谷翔平さん」、3位「イチローさん」という結果に。

アニメキャラでは、「モンキー・D・ルフィ(ONE PIECE)」が1位に。次いで「孫悟空(ドラゴンボール)」、「フグ田マスオ(サザエさん)」「竈門炭治郎(鬼滅の刃)」となり、歴史上の人物では、1位「徳川家康」、2位「織田信長」、3位「坂本龍馬」となった。

最後に、自分の子どもに就いてほしい職業を教えてもらったところ、男子の親では、1位「公務員」、2位「会社員」、3位「医師」、4位「研究者」、5位「医療関係職(医師、看護師など除く)」という結果に。一方、女子の親の1位も「公務員」だったが、続く2位は「看護師」、3位「医師」、4位「会社員」、5位「教師」と続いた。