日本気象協会は3月14日、全国・都道府県別の2023年春における花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第5報)を発表した。
3月に入り、平年を上回る暖かさが続き、各地で大量飛散が発生。九州から東北でスギ花粉がピークを迎え猛威を振るっており、引き続き警戒が必要だ。さらに、九州・中国・四国地方の一部ではヒノキ花粉の飛散が始まっているという。
各地のピーク予測をみると、九州から東北の広範囲でスギ花粉のピークを迎えており、東京では2月28日から3日連続で500個/㎠以上のスギ花粉を観測。また、東北でも大量飛散が確認されている。今後についても最高気温が平年より高い日が続くと予想され、花粉症の人は万全な対策が必要だ。なお、九州では2月中旬から始まっているピークが、終盤に差し掛かっているとのこと。
西日本エリアでは、まもなくスギ花粉のピークは終了する見込みだが、今年は飛散量が多いため、ピークが過ぎても油断は禁物だ。ヒノキ花粉も九州・中国・四国の一部ですでに飛散開始しており、3月下旬から4月中旬にかけて各地でピークが続くと見込んでいる。
東日本では、3月いっぱいはスギ花粉のピークが継続。今後も3月下旬にかけて平年より高い気温が予想されているため、東京ではヒノキのピークが例年より早い3月下旬から始まる見込みとなり、3月下旬はスギとヒノキ花粉のどちらにも注意が必要としている。
また、今シーズンの東京・大手町の飛散量の様子を過去2年と比べたところ、今シーズンの飛散開始日は、2022年に比べ2週間早くなったことが判明。さらに、今シーズンは2月末から3月頭にかけて急激な大量飛散となったため、3月9日時点で2021年、2022年のスギの総飛散量を超えていることもわかったという。