雪が深々と降り積もる冬の北海道。一面が雪で覆われた白銀の世界では、こんな意外なものも容赦なく雪に包まれてしまうようです。

投稿したのは北海道上富良野町周辺が好きで移住したというフォトグラファーの「Yoshihiro Abiko | 安彦 嘉浩(@yoshihiro_abiko)」さん。

動画には、雪に埋もれた鹿の置物……と思いきや!! なんと本物のエゾシカが映っていました。

  • (@yoshihiro_abikoより引用)

動画の冒頭では微動だにせず、置物にしか見えなかったエゾシカですが、そのまま数秒見ていると瞬きをしたり、モグモグと口を動かしたりしているではありませんか。

  • (@yoshihiro_abikoより引用)

……ってゆーか、何やってんの? 大丈夫っ!? (汗)

エゾシカは雪の降る北海道に生息する動物として知られてますが、ここまで雪まみれというか、雪にすっぽり埋まっているとは驚きです。
しかも、すごく寒そうなのに、その様子はまるで湯船にでも浸かっているかのようで、底しれぬ余裕のようなものまで感じ取れます。

雪の中でたたずむエゾシカの様子は多くのツイッターユーザーを驚かせ、5.7万件のいいねを獲得(3月8日時点)。数々のコメントも寄せられました。

「この状況でもマイペースなんですね」

「オブジェかと思ったら、生きていた。」

「シシ神様? 」

「はっ! 動いた! 」

「すごい。こんなことがあるとは。寒くないのかな。」

「反芻している?・・・」

「実家で、飼っていた、(北海道犬)は、こんな感じでした。吹雪、へっちゃら 動物、強すぎる」

ツイ主の安彦嘉浩さんは、この動画をYoutubeでも発信しています。このエゾシカは0:30と0:50付近に登場するので、こちらも見てみてくださいね。

ツイ主さんに聞いてみた

多くの反響が寄せられたこのエゾシカの動画について、今回はツイ主の安彦嘉浩さんに撮影時のエピソードなどについて話をお聞きしました。

ーーこのエゾシカを発見したときのエピソードやご感想を改めてお聞かせいただけますか?

2023年2月20日に撮影しました。大雪の予報でしたので、雪と絡めてかなり良い作品が撮れるのではないかと考えていました。予報通り、大雪になりましたが想定していたよりも強風でした。

暴風雪を避けるためなのか、エゾシカが納屋の横にやって来て、座りこみました。その後、1時間もしないうちに投稿の状態になりました。このような光景を見たのは初めてで、過酷な環境の中でもいつも通り逞しく生きる野生動物の姿を見れて勇気を貰いました。

9時頃にこの場所に座り込み、投稿の動画は9:47頃に撮影しました。その後、10:15頃にヒョイっと立ち上がり、周辺で餌を探し始めました。

ーー場所はどのあたりなのでしょうか?

道東の野付半島です。野付半島には野生動物がたくさん生息しています。エゾシカの他にはキタキツネ、オオワシ、オジロワシ、丹頂鶴などを見ることが多いです。野付半島に行けば及第点以上の写真を量産できるので撮れ高保証の地とも言えます。私を含め多くの写真愛好家が遠方からも足繁く通っています。

ーー撮影場所は民家付近のように見受けられますが、住宅地にも動物は結構いるのでしょうか?

人間の暮らしと野生動物の暮らしは少しオーバーラップしています。ですので、頻繁ではありませんが、住宅地でも野生動物を見かけることはあります。朝玄関を出ると雪の上にキタキツネの足跡が残っていることがあります。夜のうちに来てくれたんだなと嬉しくなることがあります。

ーーちなみに、プロフィール欄には「北海道上富良野町周辺が好きで移住しちゃった」と書かれていますが、どのようなところが好きなのでしょうか?

なだらかな丘の連なり、ラベンダー畑、雄大な十勝岳連邦など北海道という言葉から連想する景色が広がっているところです。

  • (@yoshihiro_abikoより引用)


雪が降り積もる北海道でも、そんなにたくさんの動物が冬眠もせずに生活しているとは、野生の逞しさを感じますよね。

ツイ主の安彦嘉浩さんは、インスタグラムにも数々の素晴らしい写真を投稿されていますので、ぜひ覗いてみてはいかがでしょう?