――ちなみに、もともと俳優業への関心はあったのでしょうか?

実は『PRODUCE 101 JAPAN』を受ける前に、俳優のオーディションも受けていて、どっちの道を選ぶかということになり、最終的に選んだのはJO1でした。だから関心はありました。

――実は、俳優として芸能事務所に入ろうとしていた?

はい。オーディションに合格して、事務所に入ろうとしていました。僕の父親は「俳優の道は(事務所に所属することが)決まったんだから行ったほうがいい」と言ったんですけど、母親はJO1のほうに行ってほしかった。僕的にも、パフォーマンスをすることに興味があったのでJO1を選びました。

――いずれにせよ、華やかな芸能界に入ることに興味があったのですね。

入りたかったです。3歳くらいの時から、僕の祖母や家族、まわりの人が「汐恩は芸能界やろうな」という話をしていたらしくて。

――3歳時点で顔が整っていてカッコよくて……という感じだったのでしょうか?

そうですね(笑)。そういうことでしょう(笑)! その話を中学生の時に聞かされて、それから芸能界に本格的に興味を持ち始めました。そこで「僕の強みは何かな」と考えたんです。頭がすごくいいわけでも、運動が得意であるわけでもない。「じゃあもうイケメン(の要素)しかないやん!」となりました。ガチで(笑)

――自分でも自信をもって言えるほどイケメンが一番の武器なのですね!

自分で言っちゃいます(笑)。芸能界で仕事したいと思って、中学生くらいからオーディションを受け始めました。ジュノンボーイのオーディションを受けて雑誌に載ったことがあります。1年くらい続けましたがあまりうまくいかなくて、それから学生として過ごしていたのですが、進路を選ぶ時にやっぱり芸能界に行きたいという思いが芽生えて。その頃に大阪で遊んでいたら韓国の事務所にスカウトされました。そして韓国に行って練習生として頑張って、JO1のオーディションを受けて、今に至ります。

――すでに『ブルーバースデー』の撮影は終わったとのことですが、お芝居に対する気持ちの変化はありましたか?

想像していたよりも楽しいし、自分の可能性を広げられた気がします。JO1で活動していたらJO1の活動に縛られますが、今回こういう経験をしてみて、パフォーマンスだけに縛られず、いろんなことに挑戦してみるべきだなと実感しました。人生、いろいろやらないともったいないなと。

――今後、俳優としてやってみたいことは?

数百くらいの役をしてみたいです。数百役!

――すごい数ですが、その中でも特にこういう役をやってみたい、こういう作品に出てみたいと思い浮かべるものは?

コメディ作品やヤンキー作品に出演してみたいです。

――共演してみたい人はいますか?

こんな僕なんかと共演していただけるならどなたでもうれしいですが、憧れの方は山田孝之さんです。

――山田さんのどういうところに憧れていますか?

カメレオン俳優というか、何でもされる。コメディの役もすればヤンキーの役もする。いろんな役をされるので、僕もいろんな役ができる俳優になりたいです。もし共演できる機会があれば仲良くさせていただきたいし、いろんなことを吸収したいです。

――最後にJO1としてのグループ目標または個人目標をお聞かせください。

JO1としては、ライブをいろんな場所でいっぱいしたいですね。せっかくJO1の一員になったわけですし、パフォーマンスができる機会が多いので、JO1の活動も精力的にやっていろんな道を探りたいです。個人的には歌詞を書きたいです。歌詞を通じて自分の伝えたいことを伝えていけたらと思います。

■鶴房汐恩
2000年12月11日生まれ、滋賀県出身。2019年12月11日にオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』で“国民プロデューサー”と呼ばれる視聴者の投票で選ばれた11人で結成されたJO1のメンバー。2020年3月4日に「PROTOSTAR」でデビューし、これまでに発売した6作のシングルすべてがオリコン週間シングルランキングで1位を獲得。昨年『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たした。4月5日、7THシングル「TROPICAL NIGHT」をリリース予定。

ヘアメイク:佐々木美香/Sasaki Mika スタイリスト:門馬ちひろ/Monma Chihiro