海外で人気を博しているオーディション番組『Got Talent』の日本版『Japan’s Got Talent』(ABEMA)の決勝が25日に開催され、男性の声と女性の声を歌い分ける両声オペラ歌手のMaria Seiren(マリア セレン)が見事優勝。賞金1000万円と共に、ラスベガスで最も歴史あるショーの一つである「V-The Ultimate Variety Show」への出演権を獲得した。決勝終了後に行われた囲み取材で、Mariaは「ずっと優勝できるかドキドキしていたのですが、名前を聞いた瞬間、感無量とはこういうことかと思ったと同時に、世界に向かうスタートだなと感じました」と語っていた。

  • 左からゆりやんレトリィバァ、Maria Seiren、ウエスP

『Japan’s Got Talent』は、ダウンタウンの浜田雅功をはじめ、GACKT、山田孝之、広瀬アリスが審査員を務め、未来のスターとなり得る才能を発掘する公開オーディション。決勝に進んだ8組は、視聴者の投票によって順位が決定。優勝したMaria Seirenのほか、2位には帝塚山学院ダンス部、3位に青春ペインティングダンスを披露したCJDA(シージェーディーエー)が選ばれた。

囲み取材には、過去に『Got Talent』シリーズに出演した経験を持つお笑い芸人のウエスPとゆりやんレトリィバァも参加。ゆりやんは「Jupiter」を熱唱したMariaを「素晴らし歌声で感動しました。地球には収まらないパワーを感じました」と絶賛しつつ、「『Got Talent』に応募したのは、私たちのパフォーマンスを観たからですか?」と質問し会場を和ませる。Mariaは「そうです」と笑顔で切り返すと、ウエスPも「僕は10か国『Got Talent』に出演していますが、観たことのない歌唱法。声量もすごいし、海外で挑戦しても、いいところまで行くと思います」とパフォーマンスのすごさに太鼓判を押していた。

準決勝でゴールデンブザー(次のステージに優先で進める権利)を獲得したMaria。そのことで「次はもっと良いパフォーマンスをしなければ納得していただけない」と思ったと言い、「より歌詞に気持ちを込めて歌えるように毎日練習しました」と決勝には抜かりがなかったようだ。

獲得した1000万円の使い道を聞かれたMariaは「ウクライナとトルコに募金したいと思う」と述べると「あとは常々考えていた世界に出るための資金として使いたい」とさらなる高みに目を向ける。現在日本で歌劇団を持っていると言い、「劇団で花魁をモチーフにしたオペラを作っているので、日本に根づく和の文化を世界に広めていきたい」と具体的な目標を口にしていた。

応援アンバサダーとして第1回『Japan’s Got Talent』に参加したゆりやんは「出演された方たちは素晴らしい人たちばかりで感動しました。我々もいい勉強になり、大きな刺激になりました」と振り返り、ウエスPも「日本で開催されると聞いたときは、どうなんだろうと思ったのですが、結果的に海外にも負けていないオーディションになったと思います。観ていてとても楽しかった」と満足そうな笑みを浮かべていた。