NHKは22日、2024年度前期連続テレビ小説の主演に女優の伊藤沙莉が決定したことを発表。同日、東京・渋谷の同局で会見が行われ、伊藤らが出席した。
連続テレビ小説第110作となる本作のタイトルは『虎に翼』。日本初の女性弁護士で後に裁判官となった女性と仲間たちが、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテインメントで、脚本は吉田恵里香氏が手掛ける。
主人公・猪爪寅子(いのつめともこ)は、日本初の女性弁護士・三淵嘉子さんがモデルで、あだ名は“トラコ”。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ1人の女性の実話に基づくストーリーを追いながら、事件や裁判が解決されていく爽快感を一緒に味わえ、毎日次回が気になるドラマとなる。
タイトルの「虎に翼」は、中国の法家『韓非子』の言葉で、「鬼に金棒」と同じく「強い上にもさらに強さが加わる」という意味がある。五黄の寅年生まれで“トラママ”と呼ばれたというモデルの三淵嘉子さんにちなみ、主人公の名前は寅子(ともこ)で、あだ名は“トラコ”。法律という翼を得て力強く羽ばたいていく寅子が、その強大な力にとまどい時には悩みながら、弱き人々のために自らの翼を正しく使えるよう、一歩ずつ成長していく姿をイメージしている。
伊藤はタイトルについて、「朝ドラって、ひらがな、カタカナみたいなイメージだったので、すごく作品そのものを表している強さというか、凛とした感じがあって、私は聞いて、思わず少し笑いました。めちゃくちゃいいなと思いまして、第一印象としてグッときたし、しっくり来た感じがありました」と笑顔で語った。