観光庁「ツアーセーフティーネット」は2月15日、「海外旅行に関する意識調査」の結果を発表した。調査は1月11日~12日、全国の19~25歳のZ世代男女400名(性別均等割付)を対象にWEBアンケート方式にて行われた。
2023年こそ海外旅行に「行きたいと思う」と回答した人は42.7%。海外旅行の経験がある人に限定すると、90.9%と9割を超えたが、一方で「行きたいが社会情勢が不安で行けない」(35.1%)と回答する人も多く、海外旅行への不安も多いことがわかった。
そこで、海外旅行先を選ぶ際のポイントを聞いたところ、「旅費の価格」(59.5%)を抑えて「治安」(70.3%)がトップに。最近の社会情勢などの影響もあるのか、安全に旅行をしたい人が多いよう。そのほか「ご飯の美味しさ」(46.8%)、「観光地の多さ」(35.5%)、「物価」(31.8%)といった項目をあげる人も多かった。
次に、「2023年に行きたい海外旅行先」を教えてもらったところ、男性は1位「ハワイ」(30.0%)、2位「フランス」(26.0%)、3位「台湾」(22.0%)という結果に。一方、女性の1位は「韓国」(36.5%)。次いで「フランス」(33.5%)、「イタリア」(30.5%)と続いた。
続いて、海外旅行時にどのくらい「自由時間がほしい」と思うかを聞いたところ、「全て自由行動」(29.5%)、「交通手段と宿のみ旅行会社が手配し、他は全て自由行動」(32.3%)、「自由時間は各日の半分程度」(19.0%)と、Z世代の約8割が「半日以上の自由時間がほしい」と考えていることが明らかに。
しかし一方で、自由時間について7割超が「不安である(どちらかと言えばを含む)」と回答しており、特に「現地の言語がわからない」(66.1%)ことや「トラブルや災害に巻き込まれた際の対処法がわからない」(63.0%)ことを不安に思っている人が多いよう。Z世代は、自由に観光したいと考える人が多い一方、現地の方とのコミュニケーションや、トラブルや災害への不安が大きいことが浮き彫りとなった。