マイナビは2月8日、「就職活動に対する保護者の意識調査」の結果を発表した。同調査は1月18日~19日、大学4年・大学院2年以上で今年就職活動を終えた、もしくは現在活動中の子供を持つ保護者1,000名を対象に、インターネットで実施した。

  • 就職活動で話題になる言葉について知っているもの

就職活動で話題になる言葉を提示し、知っているものを選んでもらったところ、最多の「知っているものはない」を除き、「お祈り」(20.1%)、「終活」(18.0%)、入社後の配属先が自身の希望通りになるかを不安視する学生の心情を表す「勤務地ガチャ・配属ガチャ」(17.9%)が上位になった。

子供が全国転勤のある会社に就職するとしたら、反対するか賛成するか尋ねると、29.6%が「反対する」と回答した。

  • 子供が全国転勤のある会社に就職するとしたら、反対するか賛成するか

子供の大学選びで重視したことを聞くと、「大学選びは子供に任せていた/特に重視したことはない」を除くと最多の回答は「子供の興味や関心に合うかどうか」(29.0%)だった。「進学にかかる費用すべて」(12.9%/前年比3.2pt増)、「大学の授業料」(9.8%/前年比0.1pt増)といった支出関連の項目は、前年比で増加している。

  • 子供の大学選びで重視したこと

教育資金を準備する際、貸与型の奨学金を利用した保護者に、奨学金に関する状況・考え方(返済の負担感)を聞くと、85.0%が「奨学金の返済は子供の将来に負担になると思う」「どちらかというと負担になると思う」と答えた。

教育資金についてどのような補助があればよかったか自由回答で答えてもらったところ、「授業料の無償化」「授業料がとても高いのでもっと国の支援があれば助かった」「家族の収入に左右されない一律の大学授業料の補助」「返済不要の奨学金」「給付型奨学金の対象拡充」といった声があがった。

子供の就職活動や日頃のコミュニケーションにおいて「Z世代らしさ」を感じることがあったかを自由回答で答えてもらったところ、「キャリアセンターともSNSでやりとりして、無駄なく就職活動していた」「情報収集がインスタやTikTokであること」など、スマートフォンやSNSを駆使して情報収集している様子があげられた。

就職については「出世や、やりがいを1番には考えず、休みがある程度保証される職場を選んだこと」「長時間労働や休日出勤は古くてダサいと断言している」のように、ワークライフバランス重視の特徴がうかがえるコメントも多かった。