映画「ターミネーター」シリーズは、"シュワちゃん"ことアーノルド・シュワルツェネッガーをスターの座に押し上げた、SFアクション大作です。

1984年に1作目が公開されて以降35年続いた長寿シリーズで、最新作『ターミネーター:ニュー・フェイト』が2019年に公開され、正当続編として話題を呼びました。

本記事では、映画「ターミネーター」シリーズ全6作品を見るおすすめの順番や、各作品のあらすじ・キャストなどもご紹介します。

映画「ターミネーター」シリーズの見る順番

ここでは「ターミネーター」シリーズを見るおすすめの順番や公開順、時系列を紹介します。

「ターミネーター」シリーズを見るおすすめの順番

結論から言ってしまうと、映画「ターミネーター」シリーズを見るならば、公開の順番がおすすめです。作品自体は少し複雑な時系列ではありますが、公開順に見ることでキャラクターたちの成長や伏線の回収までしっかり理解できるからです。

「ターミネーター」シリーズの公開順

シリーズの公開順は以下の通りとなっています。

  • 1.『ターミネーター』(1984年)
  • 2.『ターミネーター2』(1991年)
  • 3.『ターミネーター3』(2003年)
  • 4.『ターミネーター4』(2009年)
  • 5.『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015年)
  • 6.『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019年)

「ターミネーター」シリーズの時系列

時系列順はやや複雑で、シリーズ中に3つの時間軸が存在します。

【時間軸1】

  • 1.『ターミネーター』(1984年)
  • 2.『ターミネーター2』(1991年)
  • 3.『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019年)

時間軸1は『ターミネーター2』で1997年に起きるはずだった「審判の日」を回避した1年後から物語が始まる『ターミネーター:ニュー・フェイト』へと時間軸が移動しています。

公開順で言えば『ターミネーター2』が2作目で『ターミネーター:ニュー・フェイト』が6作目となり、その間には3作品がありました。ただ、時間軸1の作品群はすべてジェームズ・キャメロンが監督あるいは製作総指揮を務めています。そのため、あたかも『ターミネーター3』からの3作品が存在しなかったかのように公開前から「正当な『ターミネーター2』の続編」などと騒がれていたのが『ターミネーター:ニュー・フェイト』でした。

【時間軸2】

  • 1.『ターミネーター』(1984年)
  • 2.『ターミネーター2』(1991年)
  • 3.『ターミネーター3』(2003年)
  • 4.『ターミネーター4』(2009年)

時間軸2は『ターミネーター2』で1997年に起きるはずだった「審判の日」を回避させてから10年後の時代を描く『ターミネーター3』、そしてそこからさらに10年後の未来を描いた『ターミネーター4』へと時間軸が移動しています。

中でも『ターミネーター4』はスカイネット率いる機械軍と人類のレジスタンスによる闘いを中心に物語が展開され、『ターミネーター』の前日譚にあたります。シリーズの中でも異色の作品と言えるでしょう。

【時間軸3】

  • 1.『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015年)

時間軸3はオリジナルの『ターミネーター』とは異なるパラレルワールドで展開されるリブート作品であり、時間軸そのものが別となっています。

映画「ターミネーター」シリーズ全6作品のあらすじ・キャスト一覧

ここからは、公開順にシリーズ6作品のあらすじやキャストを紹介します。

『ターミネーター』(1984年)

『ターミネーター』のあらすじ

「サラ・コナー」という名の女性が立て続けに狙われる、謎の連続殺人事件が起きていた1984年のロサンゼルス。

時は変わって近未来では、勃発する機械VS人間の大戦争の渦中、人間軍の指揮をとる男がいた。名はジョン・コナー……機械軍を脅かす彼の存在を危ぶんだスカイネットは、過去の世界へ冷酷な殺人機械・T-800を送り込み、ジョンの母親であるサラ・コナーを殺害することを計画。

ジョンのいない未来のために命を狙われる若き日のサラだったが、彼女の前にもう一人未来からの刺客カイルが現れ、彼女の運命を大きく変えていく。

『ターミネーター』の見どころ

『ターミネーター』1作目では、アーノルド・シュワルツェネッガーが残忍な"悪役"として登場し、サラ・コナーを追い詰めていきます。

感情が見えない冷たい瞳に、拳銃で撃たれてもダメージを受けない金属の肉体……迫りくる機械的なT-800の存在には主人公のみならず、公開当時多くの観客が恐怖を感じました。

本作は、当時の映像技術を駆使した無機質な演出がさらに怖さをかき立てる、ホラー要素も大きい作品です。

『ターミネーター』のキャスト

出演/アーノルド・シュワルツェネッガー、マイケル・ビーン、リンダ・ハミルトン、ランス・ヘンリクセン
監督/ジェームズ・キャメロン
日本公開年/1985年

ユーザーコメント

・「これがあったからターミネーターがシリーズ化できたと思う。そのくらい面白かった」(52歳男性)
・「リンダ・ハミルトンとアーノルド・シュワルツェネッガーを一躍大スターの道へと導き、その時代のSF映画としては画期的な映画でワクワクさせられて面白かったので」(64歳女性)
・「機械が人類を支配する未来に恐ろしさを感じた。最近のAIの進歩を見ていると、空想ではなく、現実になりそうな怖さを感じた」(71歳男性)
・「新しいタイプの映画で次もすぐ見たくなった」(69歳男性)
・「やはり初回作が一番面白かった。シュワルツェネッガーの不気味で迫力のある演技がとてもよかった」(56歳男性)
・「やっぱり最初の作品が衝撃的でした。シュワちゃん最高」(72歳男性)

『ターミネーター2』(1991年)

『ターミネーター2』のあらすじ

近未来に機械と人類による戦争が起こる事実を知る、唯一の現代人サラ・コナー。世界を救おうと彼女は声を上げるが、精神を病んだ患者として警察病院へ収監されていた。

一方で、サラを殺害するというスカイネットの計画は失敗に終わり、未来の人類の救世主・ジョン・コナーは里親に育てられながら少年へと成長していた。そんな矢先、ジョン殺害をもくろむ新たな殺人マシーン・T-1000型が現代へと送り込まれる。

時を同じくして、過去にサラの殺害に失敗したが、未来のジョンから命を受けたT-800が再来し、ジョンを巡った2体のターミネーターの死闘が幕を開ける。

『ターミネーター2』の見どころ

名言「I'll be back(アイルビーバック)」は、シリーズを見たことがない人にも認知されるほど有名な言葉ですが、一体どのシーンで発せられた言葉なのかをご存じでしょうか。

2のラスト、溶鉱炉に沈みながら親指を突き立てて「I'll be back」と言う……いつしかこのようなイメージが定着してしまっていますが、実際は異なります。答えは、本編でT-800をよく観察してみてください。

ちなみに、今せりふはシリーズ通して必ずどこかで登場するため、いつ登場するのか注目しておくと、本編とは違った楽しみがあります。

『ターミネーター2』のキャスト

出演/アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、エドワード・ファーロング、ロバート・パトリック
監督/ジェームズ・キャメロン
日本公開年/1991年

ユーザーコメント

・「ターミネーターのシリーズ中最高傑作」(72歳男性)
・「敵のT-1000の強さに驚いた。あの衝撃は未だに超えない。あと映画の結末もよかった」(41歳男性)
・「ターミネーターと言えばこれだから」(42歳男性)
・「第1作を見て、次作を見たい気持ちが強くなり、待ち遠しい気持ちで第2作を楽しみにしていました。第2作も心を打つ感動的な作品でした」(62歳男性)
・「特撮技術が当時としては素晴らしく、ストーリーの作りこみもよかった」(59歳男性)
・「最後のシーンは泣いた」(55歳男性)

『ターミネーター3』(2003年)

『ターミネーター3』のあらすじ

T-1000との壮絶な死闘から10年が経ち、20代の青年となったジョン・コナーは、平穏な生活を取り戻すための旅に出る。

ところが、次なるターミネーター「T-X型」が現代に訪れた。これまでの刺客を超越する戦闘力を持った女型ターミネーターは人間たちを次々と殺害。同じくしてもう1体、かつてジョンを守り抜いたT-800に瓜二つのT-850型が姿を現す。

彼らの目的は一体何なのか? 再び訪れた未来の戦争の渦に、ジョンは望まずして身を投じることになる……。

『ターミネーター3』の見どころ

『ターミネーター3』はジェームズ・キャメロンのカラーが抜けた「ターミネーターの新章」という意味合いで、作品自体が一つの大きな見どころと言えるでしょう。

『ターミネーター』『ターミネーター2』で監督を務めたジェームズ・キャメロンは、本作から関与がなくなり、新たな監督やスタッフのもとにシリーズが再始動しました。キャメロン不在の理由について、彼自身が2作で物語を終わらせようと考えており、3以降の続編を作る考えがなかったことが大きい要因のようです。

とはいえ続編を熱望する声も多く、ここからは計4名の監督によってシリーズが引き継がれることとなりました。

『ターミネーター3』のキャスト

出演/アーノルド・シュワルツェネッガー、ニック・スタール、クレア・デーンズ、クリスタナ・ローケン
監督/ジョナサン・モストウ
日本公開年/2003年

ユーザーコメント

・「3作目ぐらいになると映像がとてもすごくて見ていてドキドキしていたのを覚えます」(48歳男性)
・「今までのシリーズの中で一番迫力があって、壮大なスケールの作品だと思いました。キャストもストーリーも最高によかったです」(33歳女性)
・「シリーズの中で一番印象に残っている」(50歳男性)
・「シュワルツェネッガーさんがカッコいい」(32歳男性)
・「女性のターミネーターが魅力的だったから」(66歳男性)

『ターミネーター4』(2009年)

『ターミネーター4』のあらすじ

時代は2018年……定められた運命によってスカイネットの猛攻が始まろうとする中、人間軍の勝利に向けて立ち上がるジョン・コナー。ある日、記憶を失った男マーカス・ライトと出会い、彼と共にスカイネットの中枢へ入り込むことを決意する。

ついには侵入に成功するが、そこでスカイネットの秘めたる驚愕の事実を知ったジョン。彼の「人類を守る」という確固たる決意は揺らぎ始めてしまう。

謎に包まれた男マーカスの正体は? そして今始まろうとする戦争の行く先は……?

『ターミネーター4』の見どころ

『ターミネーター4』の見どころは、やはり人類対スカイネットの死闘でしょう。

そもそもスカイネットとは、サイバーダイン社というIT企業が開発した軍用基幹プロブラムのこと。徐々に自我を持ち、最終的には人類滅亡を企てる恐ろしい存在に成長してしまいます。

そしてスカイネットが引き起こそうとしたのが「審判の日」です。この日に核攻撃によって30億人が命を失うとされ、サラやジョンはその時を防ぐために戦い続けます。

『ターミネーター4』のキャスト

出演/クリスチャン・ベール、サム・ワーシントン、ムーン・ブラッドグッド、ヘレナ・ボナム・カーター
監督/マックG
日本公開年/2009年

ユーザーコメント

・「過去3作と比較して内容が壮大になったと感じると同時に武器などの最新さも感じました。一番良かったと思います」(46歳男性)
・「ストーリーの意外性が印象的だったから」(60歳男性)
・「印象深く記憶に残っている」(47歳男性)

『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015年)

『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のあらすじ

2029年のロサンゼルス。ジョン・コナー率いる人間軍は機械軍をあと一歩で制圧できるところまで追い詰めていた。窮地に立たされた機械軍は、司令塔で預言者とされるジョンの母親サラ・コナーを殺害するべく、ジョンが産まれる前の1984年へとターミネーターを送り込む。

過去へとやって来た殺人機械T-800は、プログラムされたサラ殺害のために彼女を追跡する。さらにはT-1000までもが立て続けに襲来し、窮地に立たされたサラ。

しかしこの時代にはもう1体、T-800と酷似した年老いた姿のターミネーターが存在し……?

『ターミネーター:新起動/ジェニシス』の見どころ

シリーズ1作目から作品の顔として存在感を示してきたアーノルド・シュワルツェネッガー。彼は前作『ターミネーター4』に出演しておらず、今作ではターミネーター役として12年ぶりの復帰を果たしました。

映画ファンが待ちわびた劇中のシュワちゃんは、1作目当時にサラ殺害のために送り込まれた若かりしT-800に加えて、現在の年を重ねたターミネーターの姿も披露。その2体が衝突する展開は本作の見どころの一つとなっています。そして、物語に欠かせないT-800の秘密も本作では明らかになります。

『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のキャスト

出演/アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイソン・クラーク、エミリア・クラーク、イ・ビョンホン
監督/アラン・テイラー
日本公開年/2015年

ユーザーコメント

・「カッコよかったし面白かったから」(19歳女性)
・「面白くて数回見たから楽しかった」(31歳女性)

『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019年)

『ターミネーター:ニュー・フェイト』のあらすじ

メキシコシティのとある自動車工場で働く女性ダニーと弟のミゲル。ある日2人のもとに送り込まれた最新型のターミネーター・REV-9が姉弟に襲いかかるが、謎に満ちた女兵士・グレースと未来を変えたはずのサラ・コナーが現れ、なんとかその場を切り抜ける。

REV-9の猛追から逃れるように、彼女らはとある男のもとを訪ねた。彼こそ、一度は完全に消えたはずの年老いたT-800だった。

『ターミネーター:ニュー・フェイト』の見どころ

本作では『ターミネーター2』以降出演のなかったリンダ・ハミルトンがサラ・コナー役で電撃復帰を果たし話題となりました。また『ターミネーター』と『ターミネーター2』の監督を務めていたジェームズ・キャメロンはその後製作に関りがありませんでしたが、今回再び原案や製作として参加。

さらにはあのエドワード・ファーロング演じる少年時代のジョン・コナーまでもが当時の姿で登場するとあって、初期のキャスト・スタッフがカムバックした、まさに『ターミネーター2』の正当な続編なのです。

『ターミネーター:ニュー・フェイト』のキャスト

出演/アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、マッケンジー・デイビス、ナタリア・レイエス
監督/ティム・ミラー
日本公開年/2019年

ユーザーコメント

・「感情豊かな感動のラストシーン」(60歳男性)
・「好きな俳優が出ていた」(30歳女性)

映画「ターミネーター」シリーズとは

映画「ターミネーター」シリーズのメインキャラクターはサラ・コナー、ジョン・コナー親子。そして彼らに襲い来るのは、回を追うごとにアップデートされる殺人機械たち。時代のキーマンとなる主人公と殺人機械ターミネーターが巻き起こす戦いから、ひいては人類存亡をかけた大戦争が巻き起こるまでを描いた、大規模なSFアクション大作です。

アーノルド・シュワルツェネッガー演じる殺人機械・T-800は今なお人気の高いキャラクターで、主人公らと触れ合うことで徐々に人間味を帯びていく彼の様子は見る者に感動を与えました。

「ターミネーター」の意味

シリーズの共通タイトルとなる「Terminator(ターミネーター)」の意味は、直訳すると「終結させるもの」という英単語です。物語の中では「終わらせる者」という意味になると考えられています。

「ターミネーター」が「終わらせる」対象が「人類」なのか、それとも「戦争」なのか……想像を膨らませて見てみると、より一層物語を楽しめるかもしれません。

『ターミネーター:サラ・コナークロニクルズ』など関連作品も多数

「ターミネーター」シリーズは、映画6作品のほかに『ターミネーター:サラ・コナークロニクルズ』としてTVドラマ化がされ、『ターミネーター2』後のサラ・コナーに焦点を当てた物語が存在します。

また人気テーマパークUSJで開演当初から続くアトラクション「ターミネーター2:3-D」ではジョン・コナーを巡るT-800とT-1000の戦いを大迫力の演出で楽しむことができます。こういった関連作の多さからも、シリーズの人気ぶりがうかがえます。

『ターミネーター7』の可能性

残念ながら2023年1月時点では「ターミネーター」シリーズの続編が作られるといった情報はありません。

また『ターミネーター:ニュー・フェイト』で女性兵士グレースを好演したマッケンジー・デイビスは2020年のNMEのインタビューで続編の有無について尋ねられたところ、「7作目の需要について考えることは正気の沙汰ではない」といった趣旨の発言をしています。

さらにアーノルド・シュワルツェネッガーも、『ターミネーター:ニュー・フェイト』公開に伴う2019年の来日インタビューで「この長編は今作(ニュー・フェイト)で幕切れだと思っている」と発言していることなどから、T-800の出演する『ターミネーター7』の製作は今のところ期待できないでしょう。

映画「ターミネーター」シリーズの見る順番を紹介しました

この記事では「ターミネーター」シリーズの見る順番などについてご紹介しました。少し複雑な時系列で物語が進められている本シリーズは、やはり公開順が理解しやすく見やすいでしょう。

もしも続編が作られないとなると、この6作品でシリーズは完結に。過去と未来を行き来し、人類と機械が繰り広げた壮絶な戦いが、ついに幕を閉じることになります。

35年以上にわたって続いたSFアクション大作「ターミネーター」シリーズを、ぜひお見逃しないように。

調査時期: 2022年11月13日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計512人(男性: 402人、女性: 110人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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