200万円といえば軽自動車が余裕で買えるような大金ですが、もしこの200万円というお金を他の物に使ったら、一体どんな買い物ができるでしょうか。それはきっと、ちょっと想像し難いほど素晴らしい逸品が買えるはずです。

例えばカメラの「レンズ」。

現在ツイッターでは、200万円の超高級レンズで撮られた写真に大きな注目が集まっています。

200万のレンズ買ったら一瞬で元取れた
 
NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S
(@Pharao444より引用)

ツイートの投稿主はカメラ系Youtuberで『ふぁらおチャンネル』を運営する「ふぁらお(@Pharao444)」さん。

「200万のレンズ買ったら一瞬で元取れた」というコメントとともに添えられた写真をご覧ください。

  • (@Pharao444より引用)

なんという表現力……!! その凄まじさは異次元で、素人目に見ても圧倒されるものがあります。

ふぁらおさんが購入したというレンズは「NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S」。“超”が付くほどの高級レンズで、市場を見てみると、現在200万円〜250万円ほどで販売されているようです。

ご本人に話を聞いてみると「猿の写真は30〜50mほどの場所から、夕陽の写真は50〜60mほど離れた場所」から撮影したものなのだとか。

そっ、そんな遠くから!?……と驚かされますが、確かに野生の猿を撮ろうとしたら、数十メートルは離れなければ撮れません。数十万円のレンズでは(それでも十分に高級ですが)、いくらズームしても、こんなに鮮明には撮れないはず。そもそも、こんなに“どアップ”で撮影できません。そう考えれば、200万円の価値があると言われれば大いに納得できます。

ふぁらおさんのツイートは大きな反響を呼び、ツイートは5.5万件のいいねを獲得。
「すごすぎて写真の概念変わっちまう」「強すぎる!こんな綺麗なお猿さんのお写真初めて見ました」「やべぇ。。(語彙力)」「自分の目で猿を見てるようだな とても綺麗」「これは桁違いですね。ナショナルジオグラフィックに匹敵してますよ」といったコメントが次々に寄せられました。

ツイ主さんに聞いてみた

今回は、この超高級レンズのより詳しい性能について、ツイ主のふぁらおさんに追加で話をお聞きしてみました。

ーーこのレンズの特性や使用感について、改めて教えてください。

とにかくあまりにもクリアに写り、どこまでも解像し、ため息が出るほど繊細なボケ方をするようなレンズです。遥か遠くにあるものが今目の前で呼吸をしているかのようなリアルさを伴って手元に写真として出てくる様子は、ある種の手品のような、奇跡が起きたような感覚に陥る不思議なレンズです。

ーーこれまで使用していたレンズとの性能の違いなども教えていただけますか?

安いレンズでもある程度は綺麗に撮れる方法はあるのですが、どのような状況でも美しく撮れて、どんな角度で撮っても作品になるのはこのレンズならではと思います。

また、ワンタッチでさらに被写体に寄れるような「内蔵テレコン」という機構もレンズに備わっているため、場所を移動せずとも被写体の表情に差し迫ったような躍動感ある写真を撮ることも出来ます。ただし、普通のレンズに比べてとんでもなく大きく重いので取り回しの際は筋トレが必須です(笑)。カメラやその他周辺機材等と合わせると4〜5kgに到達することもあります(笑)

ーー今後、このレンズでどんな写真を撮っていく予定ですか?

このレンズを生かした動体撮影をメインに、誰も撮ることのできない被写体の奇跡のような一瞬を切り取った作品を撮り続けたいです、

ーー今回のツイートが大きな反響を生んでいますが、率直なご感想などはございますか?

過去何度も写真でバズった経験があるので、このレンズを買った時もすごい反響もらえるんだろうなとは思っていました(笑)。そして現地でこの写真が撮れた瞬間にそれが確信へと変わったので正直「まあそうだよね」という感覚です(笑)。個人的にもかなり納得のいく作品が撮れたので、もっと伸びて欲しいですね。


もはや感動すら覚える超高級レンズ。みなさんは200万円のお金で何かひとつ自由に買えるとしたら、一体何に投資しますか?