ブレインスリープは1月5日、「枕の素材と睡眠の質に関する検証」結果を発表した。今回は、20~50代の男女20名を被験者とし、同社「ブレインスリープ ピロー」と「一般的な機能性枕」を使用し、枕の素材の違いがどのように睡眠の質へ影響するかについて検証を実施した。

  • 枕の素材と睡眠の質に関する検証

    枕の素材と睡眠の質に関する検証

検証で使用された枕は、日本国内で多く使用されているウレタン素材の「一般的な機能性枕」と、同社のメインプロダクトである脳が眠る枕「ブレインスリープ ピロー」。被験者20名に対し、使用した感想を、活動量、脳波、VAS(Visual Analogue Scale)法を用いたアンケート評価(OSA睡眠調査票)にて回答してもらった結果、ブレインスリープ ピローを使用することで睡眠の質の向上に繋がる可能性が示唆された。

第一に、脳波計を用いて睡眠中の睡眠ステージの判定を実施した結果、睡眠の質を左右する第1周期(「黄金の90分」)における最も深い睡眠(ノンレム睡眠のステージ3)の割合は、一般的な機能性枕の30.5±3.7%に比べて、ブレインスリープ ピローでは38.1±3.8%と有意に増加した。

  • 「睡眠潜時」「離床潜時」「睡眠効率」

    「睡眠潜時」「離床潜時」「睡眠効率」

第二に、寝つきの良さを示す指標である「睡眠潜時」(就床から入眠までに要した時間)は、一般的な機能性枕の17.8±1.9分に比べて、ブレインスリープ ピローでは10.5±1.2分という結果に。また、目覚めの良さを示す指標である「離床潜時」(最終覚醒から起床までの時間)についても、一般的な機能性枕の8.4±0.9分に比べて、ブレインスリープ ピローでは3.6±0.5分と、いずれも有意に減少。さらに、睡眠潜時と離床潜時が短縮したことに起因して、「睡眠効率」(ベッドにいた時間のうち実際に眠っていた時間の割合)も、一般的な機能性枕の81.7±2.3%に比べて、ブレインスリープ ピローでは85.9±1.9%と有意に改善した。

  • 「起床時眠気」「入眠と睡眠維持」「夢み」「疲労回復」「睡眠時間」

    「起床時眠気」「入眠と睡眠維持」「夢み」「疲労回復」「睡眠時間」

そして、第三に、睡眠に関する主観的評価において、「起床時眠気」(起床時にどれだけ意識がはっきりしているか)、「入眠と睡眠維持」(寝つきの良さや中途覚醒がなく安定して眠れたかどうか)、「夢み」(睡眠が深く、ぐっすり眠れていたかどうか)、「疲労回復」(起きた際に疲労回復感があるかどうか)、「睡眠時間」(睡眠時間が十分であったか)の5つの睡眠因子のうち、起床時眠気、入眠と睡眠維持、疲労回復においてブレインスリープ ピローの得点が一般的な機能性枕と比べて、有意に高くなった。