旅行先・出張先として人気の福岡。県内に空港2つと新幹線の駅があり、どれも市街地まで短いのも魅力で、おいしいものもたくさん。美食やエンタメを朝活で堪能してからビジネスなどの用事へ向かうのはいかが?

「柳橋連合市場」で朝から豪華に海鮮丼!

柳橋連合市場は、博多駅から徒歩約15分、バス約5分のところにある市場。「博多の台所」と呼ばれています。

100年以上の歴史があり、飲食業界人などのプロから、地元の人や観光客までもが訪れます。特に年末年始は、おせちや雑煮の材料、数の子などの「縁起物目当てのお客さん」でごった返します。

メインの通りは幅1メートルほどと狭く、路地もいくつかあり、鮮魚店や飲食店などがぎっしり。見て歩くだけでも楽しいところです。練り物などを買って帰るのもお勧め。

また、10~14時営業の「柳橋食堂」は市場内の鮮魚店直営の食事どころ。朝から贅沢に、新鮮な地魚を盛り込んだ「海鮮丼」(800円)をどうぞ。

  • 九州の甘口醤油が旅情を誘う

柳橋連合市場
福岡市中央区春吉1-6-1
営業時間は店舗により異なる 日・祝日休

「マリンワールド海の中道」のペンギン朝ごはん

「マリンワールド海の中道」は、アシカやイルカなどの海獣のショーが圧巻で、希少なラッコ(国内ではこちらと三重県の鳥羽水族館だけ)がいる魅力的な水族館。

朝はペンギンにご注目を。南アフリカのケープタウンなどにすむケープペンギンが見られます。お腹などは真っ白、背中などは真っ黒と、白黒はっきりしたペンギンです。こちらのペンギンは、夕方小屋に帰り、開館前に歩いて展示場に向かいます。朝はお腹が減っているので、トレーナーにぞろぞろとついていく様子がかわいすぎ! その後、朝ごはんの様子が公開されます(夕ごはんは非公開)。

  • 朝ごはんが楽しみなのは人間もペンギンも同じ

12月初旬の取材時、全27羽いるペンギンの半数以上はマリンワールド生まれ。水族館生まれの個体は人懐っこく、人間が手伝った「人工育雛(いくすう)」で育った個体は特に人間が好きで、気に入った人を追いかけてくることもあります。

なお、鳥インフルエンザなどの影響でペンギンが展示場にいないこと、展示場が変更になることもあるので、お出かけ前に確認してください。

マリンワールド海の中道
福岡市東区西戸崎18-28

「ダイキョーバリュー 弥永店」で窯焼豚足ゲット

お仕着せの福岡土産では飽き足らない方、こちらです!

  • 屋根付きの広場があってにぎやか

地場企業であるダイキョープラザが、福岡市を中心に展開するスーパー「ダイキョーバリュー」は地元グルメの宝庫です。中でも、弥永(やなが)店は、イベントも品ぞろえも最高。

事前リサーチで、タクシー運転手さんに聞くと、「お勧めは窯焼豚足!」とのこと。なんでも、「日曜朝市」や「木曜夕暮れ市」で焼きたて豚足を販売していて、1日400本売れる人気商品になったとか。「家庭でも楽しめるように」と真空パックでの常時販売も開始するとまた大ヒットしたらしい。

  • 「窯焼豚足」(2本580円)のほか唐揚げやおきゅうとなどもゲット

普通の豚足に苦手意識のある方は少なくありませんが、こちらは表面がパリッと焼かれていて食べやすいんです。絶妙に調合された酢醤油をかけると、まるで魔法のようにさっぱりいただけます。

最寄りの鉄道駅である博多南駅からバスに乗り換え、「弥永団地」下車徒歩約3分と遠めですが、わざわざ行く価値あり。博多駅~博多南駅は、乗車券190円、特急券100円、合計300円で新幹線車両に乗れるという鉄道ファン向け小ネタ込みでお勧めです。

ダイキョーバリュー 弥永店
福岡県福岡市南区柳瀬1-32-1
※「日曜朝市」(9時~)がお勧め

「ラーメン海鳴 中洲店」の朝までやってる博多ラーメン

中洲といえば夜の街。飲んだあとの締めは、やっぱりラーメン。夕方18時から深夜も通し営業し、翌朝6時までやっている希少なラーメン店です。

看板メニューは、「魚介とんこつラーメン」。

スープは豚骨ベースですが、特有の臭みはほとんどありません。それは、魚粉を使わず、和食の技法に則り、煮干しや鰹節などを使って丁寧にだしを取っているから。スープと麺のマッチングも絶妙です。

ジェノベーゼソースと組み合わせた「ラーメンジェノバ」も新名物です。

ラーメン海鳴 中洲店
福岡市博多区中洲3-6-23

「The BREAKFAST HOTEL福岡天神」で朝食ビュッフェ

名前の通り、朝食に注力しているホテル。朝食はビュッフェ(バイキング)形式で、飲み物を含め80~90品目から好きなだけ食べられるという内容。ほとんどが手作り品です。客室にいながら、ほんのりといい香りが漂ってきて目が覚め、朝食会場に行くとごちそうがぎっしりという素晴らしい朝を迎えることができます。

さすが海も山もあり、比較的日照時間が長い地域が多い福岡。豊かな土に根を張り、太陽をたっぷり浴びて育った野菜のおいしさは特筆もの。冬なのでビーツなどの根菜が美味でした。

好きな野菜をボウルに取り、スタッフに渡すと「メッツァルーナ」という特殊な包丁で刻んでチョップドサラダにしてくれる仕組み。ドレッシングも手作りです。ちなみに、同じ食材でスムージーもOK。

そして朝からがっつり食べたい方のために、長浜港直送博多サーモンのカルパッチョ、国産牛のローストビーフなど、肉・魚系もたっぷり。

もう一つ見逃せないのは、生地づくりからやってくれるオーダーメイドピザ。1枚いけそうなら好きなトッピングを選んで、専用石窯で焼き上げてもらいましょう。少量でいいなら、ビュッフェコーナーから1カットどうぞ。

  • プリンやパンナコッタ、ケーキなどのスイーツもたくさん

こちら福岡天神は洋食で、同じ博多区内の中洲にも同ブランドのホテルがあり、そちらは和食ベースです。

The BREAKFAST HOTEL福岡天神
福岡市中央区春吉3-23-32