映画『Dr.コトー診療所』(12月16日公開)の公開初日舞台挨拶が16日に都内で行われ、吉岡秀隆、柴咲コウ、大塚寧々、高橋海人(King & Prince ※高ははしごだか)、生田絵梨花、富岡涼、泉谷しげる、筧利夫、小林薫、中江功監督が登場した。

  • 高橋海人

    高橋海人

同作は山田貴敏による同名漫画の実写化作で、2003年よりフジテレビで連続ドラマとして放送され、第1期、第2期ともに大ヒットを記録した。東京から僻地の離島に赴任してきた外科医“Dr.コトー”こと五島健助(吉岡)と、島の人々との交流を通して命の尊さを描く。

Dr.コトーを演じるのは今作で最後と明言した吉岡は「Dr.コトー診療所の魅力って、継承だと思います。だから僕は次は海人君に任せて、“Dr.ハント”の作品をお客さんとして見たいなって、本当にそう思ってます」と、今作から登場する織田判斗役の高橋にバトンを託そうとする。

高橋は驚きながらも「本当に背中を見させていただいて。今は荷が重いなという感覚ですけど、継承ということで、いただいたタスキを堂々と掲げて作品のトップとしていられような俳優さんになりたいなと思っているので、これからも頑張りたい」と受け取り、「合ってますか?」と不安そうに。吉岡は「僕、今回の映画は判斗先生のシャウトで涙が溢れましたから、皆さんもたぶんそうだと思いますけど、本当に素晴らしかった」と称えた。

また、中江監督も「今までは映画が始まる前だったので、変に皆さんに印象を与えちゃいけないなと思って一切触れなかったんですよ。上映が終わったんでやっと言えますけど、素晴らしかったです。ブラボーです」と高橋について語る。さらに「多分色々なキャラクター付けもあったと思うんですけど、最終的には高橋海人じゃないと、判斗はできなかったなと思っているぐらい」と絶賛し、高橋は「えっ、えっ、ドッキリ?」と狼狽する。

これらの言葉を受け取った高橋は「あんまり自分の言葉を表立って話すのが苦手なんですけど、アイドルでずっとやっていて、デビューしてからやっと映像の作品に出させていただけて、その時に『芸能界ってまだこんな素敵なところがあるんだ』と知れて。そこから本当に頑張ってやっていきたいなと思っていたので、その言葉を頂けて本当に手が震える限りです」と瞳を潤ませる。実は監督が舞台挨拶で高橋について話したいと事前に希望を伝えていたそうで、高橋は「本当に生きてて良かったです。この作品に入れたことでさえ、幸せなのに、ありがとうございます」と喜んでいた。