家電のサブスク・レンタルサービス「レンティオ(Rentio)」は、無人店舗でレンタル商品を受け取れるシステム「Rentio GO」をスタート、12月16日にはケンコー・トキナー製の14倍防振双眼鏡がレンタルできる「レンティオ 東京ドーム前店 supported by ケンコー・トキナー」を、東京・水道橋にオープンします。

  • 「レンティオ 東京ドーム前店 supported by ケンコー・トキナー」店舗内

コンサートで推しの姿をロックオンしたい時、手振れ防止機能がついた「防振双眼鏡」は必需品。でも購入するとなると1台7~8万円とやや高価なアイテムです。そんな防振双眼鏡が1日3,000円で使えて、しかも東京ドームの近くで受け取ってそのまま現場へ向かえるなんて、アイドルやアーティストのオタクにとって救世主のようなサービスでは……!?

無人店舗はどんな感じなのか、そしてなぜこんなに安くレンタルできるのか、オープンに先駆けて「レンティオ 東京ドーム前店」に行って来た様子をレポートします!

「もっと短期間で安く借りたい」ユーザーの声に応える新サービス

これまでも「レンティオ」では、宅配便で商品の受け取りと返却を行う双眼鏡レンタルを提供しています。機種によってレンタル代は変わりますが、購入すると6~8万円する防振双眼鏡を3泊4日約6,000~8,000円(送料込)程度で借りられるというもの。

短期間だけ使ったり、購入前に試したいニーズにマッチしてレンタル数が伸びるなか、ユーザーからは「短期間で安く使いたい」「もっと手軽に借りたい」という声も寄せられていたそう。「Rentio GO」のサービスと「レンティオ 東京ドーム前店」は、そうした声に応えてスタートしたと言います。

なお12月5日にサービス開始を発表したレンティオ宣伝部(@Rentio_jp)のツイートは、5,400以上のリツイート、6,600以上のいいねと多くの反響が。「遠征組のみんなに朗報です」「これめちゃくちゃ良いシステムでは????」「防振1日3000円!?!?!?」とコメントも続々。ちなみにオープン初日と翌日の12月16・17日のレンタルは、各日用意していた55台が発表後3時間後に完売したとのことで、注目の高さが伺えます。

「Rentio GO」レンタルの流れは?

コンサートの開演前はバタバタしがちなもの。「Rentio GO」の利用方法を、実際に体験してみました。

1.前日17時までにネットで予約

「レンティオ 東京ドーム前店」での双眼鏡レンタルは、レンティオ公式サイトで事前の予約を受け付けています。レンタル料金は0泊1日3,000円。レンタル日の12時から24時まで利用可能で、延泊する場合は1日ごとにプラス1,000円とわかりやすい料金体系。

在庫さえあればレンタルしたい日の前日17時まで予約が可能なので、コンサート数日前にならないと座席が確定しない場合や急遽チケットが手に入った! という時にも活用できそうです。

  • レンティオ公式サイトで予約

「レンティオ 東京ドーム前店 supported by ケンコー・トキナー」という店名の通り、ここでレンタルできる防振双眼鏡はケンコー・トキナーが手掛ける「VC Smart 14×30 倍率14倍」のみ。双眼鏡を選ぶ際はどの倍率が最適か迷うものですが、東京ドームの場合、スタンド席なら少なくとも10倍、後方なら12倍以上は欲しいところ。14倍あればどの席でも快適に見られそうです。

2.受け取りに必要な「カギ番号」が届く

決済後、予約が完了すると、登録したメールに6桁の「カギ番号」が届きます。なおこの「カギ番号」は、店舗の入店や防振双眼鏡の受け取り・返却時に共通で使う番号なので、忘れないように注意しましょう。

3.「レンティオ 東京ドーム前店」ロッカーで受け取り

レンタル当日になったら、コンサートの開演前に「レンティオ 東京ドーム前店」へ。昼の12時から受け取りができます。

店舗はJR総武線・中央線 水道橋駅からは徒歩3分、都営三田線 水道橋駅からは徒歩1分、ここから東京ドームまでも5分程度という好立地。TOKYO DOME CITY HALLのあるミーツポートエリアから、白山通りを渡った先のビルにあります。近いとはいえ公演前や公演後は混み合いそうなので、余裕をもって行きましょう。

「レンティオ 東京ドーム前店」の店舗に到着したら、「カギ番号」をプッシュしてドアを開錠します。

無人店舗の中は、防振双眼鏡のロッカーがズラリ。大きな窓のある広々とした店舗です。

  • 「TOKYO DOME」のロゴが見えるので、ここで記念撮影をしても

窓の外はすぐそこに東京ドームが! 東京ドームをバックにしたアクスタやぬいぐるみの撮影スポットも設置されていました。この用意の良さ、もしかしてレンティオの中の人にオタクがいるのでは……。

ロッカーのタッチパネルに入店時に使った「カギ番号」を打ち込み、開いた扉から防振双眼鏡を取り出しましょう。

防振双眼鏡のケースには、本体や取扱説明書、予備電池など必要なものが一式揃っているので、このまま会場に持って行くだけでOK。

4.動作確認&操作方法をチェック

受け取ったらすぐに会場へ! と行きたいところですが、動作確認を忘れずに。折角レンタルした双眼鏡、現場に行って使い方がわからなかったり万が一動作不良があったら困るもの。手順の書かれたポスターを読みながら、ピントの合わせ方や電池の交換方法など、手順をチェックしておきましょう。

なお無人店舗ではあるものの、困ったりやトラブルがあった場合はレンティオのカスタマーサポートが受けられます(年中無休・11時~18時)。

  • 操作方法をしっかり予習しておきましょう

使い方が分かったら、いざコンサートへ! 当日の混雑具合にもよりますが、入店から退室するまで10分もかからず済みました。

5.返却前に清掃点検&6.ロッカーに返却

防振双眼鏡でしっかり推しを見て満足した後は、店舗に戻って清掃&返却するだけ。返却期限は「返却日の24時」なので、コンサートの終演後も余裕をもって返しに行けます。

店舗内に清掃手順を書いたポスターやクリーニングクロスなどが用意されているので、次にレンタルする人が気持ちよく使えるように清掃しましょう。レンズをのぞき込む部分はアイシャドウやラメが付きがちなので、ここはしっかりと拭きたいところ。

そしてロッカーに「カギ番号」を入力し、開いたドアの中に防振双眼鏡一式を入れて扉を閉めれば返却は完了です。

事前に宅配便で受け取る双眼鏡レンタルも便利ですが、応援グッズで荷物が多くなりがちなコンサートにおいて、500gとはいえ防振双眼鏡を持ち歩くのは地味に重いもの。会場近くでレンタル&返却できればだいぶラクになりそうです。

今後は関東のアリーナ&関西でも展開予定

今回「レンティオ 東京ドーム前店」で扱うケンコーの防振双眼鏡は、購入すると約8万円、レンティオの通常レンタルでも3泊4日8,480円(送料込)の商品。1日3,000円というレンタル料金に驚きの声も寄せられていました。

レンティオの担当者に聞いたところ、無人店舗で受け渡し、借りた人自身が点検・清掃して返却を行う「Rentio GO」は、自宅に届けるレンタルと比べて往復の配送料や人件費が抑えられるためこの料金設定が実現できたそう。また従来は返送されてからメンテナンスを行い、次に出荷するまで約1週間ほどかかっていたところ、「Rentio GO」は毎日貸し出しが可能に。レンタル商品の回転率を大幅に上げることも、低価格でのレンタルが可能になった理由のひとつだと言います。なお借り手がセルフで清掃をするシステムですが、レンティオ側でもレンタル前にメンテナンスを入れているそうなので常に安心して使えます。

  • 防振双眼鏡を使った感想を書けるボードも

手ぶらで双眼鏡が借りられる「Rentio GO」のサービス。東京ドームだけでなくあのアリーナやあのドームでもやってほしい……という声が寄せられていますが、今後について聞くとまだ詳細は未定ではあるものの、関東のアリーナ会場や、関西など地方での展開も予定しているそう。また東京ドーム店についても、今後はロッカーを拡充するそうです。

アイドルやアーティストのコンサートはもちろんのこと、野球などのスポーツイベントでも活躍する防振双眼鏡。「どんな席も神席になる」とも言われる防振双眼鏡を用意しておけば、ちょっと遠めの席だけど、推しの姿をガッツリ見たい! と言う時の心強い味方になってくれそうです。

レンティオ 東京ドーム前店 supported by ケンコー・トキナー
開業予定日:12月16日
所在地:〒113-0033 東京都文京区本郷1-4-6 ヴァリエ後楽園403