深い山々に黒潮の流れ、豊かな自然に抱かれた和歌山県は知られざる食の宝庫。名実ともに日本一を誇る梅干しをはじめ、北から南までたくさんの名産品があります。
数々の名産品がひしめき合う中、JR和歌山駅ビルで購入できるお土産を和歌山出身ライターが厳選してご紹介します。
おかし工房sawa 「紀州五色バウム」
「おかし工房sawa」は、和歌山県海南市にあるバウムクーヘン専門店。地元和歌山の素材を生かしたバウムクーヘンづくりにこだわっています。
なかでもお土産にぴったりなのが、5種類のバウムクーヘンがセットになった「紀州五色バウム」。礎(プレーン)・紀州備長炭・色川緑茶・有田みかん・ショコラ山椒の5種類のバウムクーヘンが2切れずつ個包装になっており、さまざまな色と風味が楽しめます。
過去には、全国の百貨店で開催された「バウムクーヘン博覧会」の和歌山代表バウムに選ばれたことや、「スイーツ甲子園」で優勝したことも。
バウムクーヘンのベースとなる素材は、和歌山のみかんはちみつと、ブランド卵の「うめたまご」。本場ドイツのバウムクーヘンのように、しっかりと目の詰まった生地が特徴的です。
「礎」(プレーン)は、卵と蜂蜜が織り成す、濃厚でありながら上品な甘さ。やさしい味わいに、子ども時代を思い出すかもしれません。
「有田みかん」は、ひとつずつ丁寧に手むきし、加圧低温濃縮をしたみかん果汁を使ったバウムクーヘン。封を開けただけでみかんのさわやかな香りが広がり、甘酸っぱい風味とすっきりとした後味に癒されます。
真っ黒なビジュアルの「紀州備長炭」は見た目のインパクト抜群。かすかに感じるシャリシャリした食感とほのかに香る洋酒がクセになります。そのほかにも、やさしくまろやかな風味の「色川緑茶」、大人な味わいの「ショコラ山椒」など、多彩な味わいが楽しめますよ。
おかし工房sawa 「紀州五色バウム」
おかし工房sawa公式サイト:http://sawa-wakayama.com/
購入場所:和歌山ミオ本館1階 黒潮市場(JR和歌山駅直結)
福菱 「紀州銘菓 かげろう」
「和歌山土産の永遠の定番」といっても過言ではないのが、「紀州銘菓 かげろう」。1933年創業、和歌山県西牟婁郡白浜町に本拠を構える「福菱」の看板商品で、当時の昭和天皇皇后両陛下、皇太子美智子両殿下にも献上されたほか、第21回全国菓子大博覧会 全菓博会長賞受賞、プレミア和歌山認定など、数々の受賞歴を持つ逸品です。
その名の由来は、浜辺に漂う陽炎(かげろう)のような儚さ。その日の気温や湿度を計算して塾練の職人が丁寧に練ってふんわりと焼き上げた生地は、口の中でほろりと崩れ、なめらかなクリームとともに消えていくかのようです。
見た目は小さなエクレアのようですが、驚くほど繊細な生地と優しい甘さのクリームとのコラボレーションは、洋菓子でありながら、どことなく和の雰囲気も感じられる上品さ。
写真の手提げ10個入りのほか、20個・30個などの箱入りもあり、人数に合わせて選べる豊富なラインナップも魅力です。
福菱 「紀州銘菓 かげろう」
福菱公式サイト:https://fukubishi.co.jp/
購入場所:和歌山ミオ本館1階 黒潮市場(JR和歌山駅直結)
宝梅「宝梅(はちみつ入り)」
和歌山県を代表する名産品といえば、なんといっても「梅干し」。
さまざまなメーカー・ブランドがある中で、特に人気の高いブランドのひとつが「宝梅」。和歌山出身のアーティスト・HYDEさんの好物としても知られています。
日本一の梅の産地みなべで育った選りすぐりの南高梅を使用し、伝統の製法で作られる「宝梅」の梅干し。「二度漬け」により味を熟成させることで、梅のおいしさが引き出されます。
スタンダードな「宝梅」は、紀州南高梅をはちみつで仕上げた塩分10%の梅干し。まろやかな酸味と塩味のバランスが取れた、誰にでも食べやすい軽やかな印象に仕上がっています。柔らかく繊細な皮とふっくらとした果肉は目にも美しく、ご飯が進むこと請け合い。
「宝梅」のほかにも、和歌山駅ビル「和歌山ミオ」には、はちみつ梅やしそ漬梅、かつお梅、じゃばら(和歌山特産の柑橘系の果物)を使った梅干しなど、さまざまなバリエーションがあります。食べ比べセットもあるので、お好みに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
宝梅
宝梅公式サイト:https://ume.com/
購入場所:和歌山ミオ本館1階 黒潮市場(JR和歌山駅直結)
全国的に有名な梅やみかんのほかにも、バラエティ豊かな名産品がある和歌山。ぜひ、お土産から「食の宝庫」和歌山を感じてください。